健康診断の結果の読み方|「要再検査」「要精密検査」と言われたら

健康診断の結果票が手元に届いたものの、「A」「C」「要再検査」「要精密検査」といった見慣れない言葉が並んでいて、どれくらい深刻なのか分からない──そんな方は少なくありません。とくに「健診で引っかかった」と感じても、症状が何もないために、そのまま引き出しにしまってしまう方が多いのが実情です。

このページでは、健診結果票の「判定区分」の読み方と、どの数値が出たときに、何を、どこまで調べればよいのかを、生活習慣病の専門的な観点から分かりやすく整理します。各項目の詳しい読み方は専用ガイドにリンクでご案内しますので、まずはこのページで「自分はどこへ進めばよいか」をつかんでください。健診で引っかかった方への全体像は、生活習慣病外来トップ(健診で引っかかった方へ)でもご案内しています。

すみだ両国まちなかクリニックは、両国駅A5出口から徒歩2分・年360日診療の体制で、健診後の再検査・血液検査・ご相談から治療まで対応しています。結果票を1枚お持ちいただくだけで、次の一歩を踏み出せます。

まず確認したいのは「判定区分」── A・B・C・D・Eは何を意味する?

健診結果票には、検査値そのものとは別に、総合的な「判定区分」が記載されています。施設によって表記は異なりますが、多くはアルファベット(A〜E)言葉(異常なし・要観察・要再検査・要精密検査・要治療)で示されます。この区分こそ、「自分が次に何をすべきか」を教えてくれる一番大切な情報です。

代表的な区分の意味は、おおむね次のように整理できます(健診施設によって区分の数や呼び方は異なります)。

判定区分の例意味あなたが取るべき行動
A(異常なし) 基準範囲内で、現時点で問題は見られません。 来年の健診まで、今の生活を維持しましょう。
B(軽度異常/経過観察でよい) 基準を少し外れていますが、すぐに治療や精密検査が必要なレベルではありません。 生活習慣を見直し、次回の健診で変化を確認します。気になる方は受診を。
C(要観察・要再検査) 異常があり、もう一度測り直して確認が必要、または定期的な経過観察が必要な状態です。 指定された時期に再検査を受けましょう。生活改善も並行します。
D(要精密検査・要医療) 異常があり、より詳しい検査や医療機関での診察が必要な状態です。 早めに医療機関を受診し、精密検査を受けてください。
E(要治療) すでに治療が必要なレベルの異常がある、または治療中の状態です。 速やかに医療機関を受診し、治療を始めましょう。

ここで覚えておきたいのは、判定区分は「検査値の高さ」だけで決まるわけではないということです。同じ血圧の数値でも、ほかの項目の状態やこれまでの経過によって、「経過観察」と「要治療」に分かれることがあります。だからこそ、数値だけを自己判断するより、判定区分が示す「次の行動」に素直に従うことが、遠回りに見えて一番の近道です。

「要再検査」「要精密検査」「要治療」は、どう違う?

結果票でとくに不安を感じやすいのが、この3つの言葉です。似ているようで、医療機関で行うことも、緊急度も異なります。違いを知っておくと、落ち着いて次の行動を選べます。

要再検査 ── 「もう一度測って、確かめましょう」

健診の数値は、その日の体調・食事・睡眠・緊張などで一時的に変動します。たとえば前夜の食事や当日の緊張で、血糖や血圧がいつもより高く出ることがあります。要再検査は、「本当にその数値が続いているのかを、もう一度きちんと測って確かめましょう」という意味です。再検査の結果、問題なしと分かることも珍しくありません。「もう一度だけ確認」と気軽に受けていただいて大丈夫です。

要精密検査 ── 「より詳しい検査で、原因と程度を調べましょう」

健診はあくまでスクリーニング(ふるい分け)です。要精密検査は、健診で拾い上げた異常について、「治療が必要な状態なのか」「合併症がすでに始まっていないか」「ほかの病気が隠れていないか」を、健診よりも詳しい検査で確認しましょう、という意味です。同じ検査の繰り返しではなく、血液検査・尿検査などを組み合わせて、現在地を正確に把握します。

要治療 ── 「すでに治療が必要なレベルです」

要治療は、検査値が治療を要するレベルに達している、という判定です。生活習慣病の場合、いきなり強いお薬から始めるとは限りません。数値の程度によっては、食事・運動の改善を中心に進めることもあります。いずれにせよ、放置せず受診して、治療方針を一緒に決めることが出発点になります。

「症状がないから」と放置すると、どうなる?

生活習慣病の数値異常で最もこわいのは、痛くもかゆくもないまま、血管を静かに傷つけ続けることです。血糖・血圧・コレステロールの高い状態が続くと動脈硬化が進み、自覚症状が出る頃には、心筋梗塞・脳卒中・腎不全(人工透析)・失明といった重大な合併症のリスクが高まっています。

「来年の健診まで様子を見よう」と先送りした1年の間にも、動脈硬化は確実に進みます。逆にいえば、症状がない今こそ、軽い対処で間に合う唯一のタイミングです。「要再検査」「要精密検査」の判定は、体からの「今なら間に合う」という早めのサインだと受け止めてください。怖がる必要はありません。早く動いた人ほど、軽い対処で済みます。

項目別・この数値が出たら、どこを見る?【振り分け早見表】

ここからが、このページの中心です。結果票で気になる項目から、どの病気に関わる数値か注意が必要な目安詳しい読み方をどのガイドで確認できるかを一覧にしました。気になる行をそのまま「次に読むページ」への入口としてお使いください。

気になる項目関わる主な病気注意が必要な目安詳しい読み方
HbA1c 糖尿病・糖尿病予備群 5.6%以上で要注意、6.5%以上は糖尿病型 HbA1c・血糖値の読み方
空腹時血糖 100mg/dL以上で要注意、126mg/dL以上は糖尿病型
LDLコレステロール(悪玉) 脂質異常症 140mg/dL以上 LDL・HDL・中性脂肪の読み方
HDLコレステロール(善玉) 40mg/dL未満
中性脂肪(トリグリセリド) 150mg/dL以上(空腹時)
血圧 高血圧 140/90mmHg以上(家庭血圧では135/85mmHg以上) 家庭血圧の正しい測り方
eGFR(推算糸球体ろ過量)・尿たんぱく 慢性腎臓病(CKD) eGFR 60未満、尿たんぱく陽性(+) 慢性腎障害(CKD)
尿酸値 高尿酸血症・痛風 7.0mg/dLを超える 外来でご相談ください
AST・ALT・γ-GTP(肝機能) 脂肪肝・肝機能障害 基準値を超える(とくにγ-GTPと飲酒・脂肪肝の関連に注意) 外来でご相談ください
腹囲・BMI メタボリックシンドローム・肥満 腹囲:男性85cm以上/女性90cm以上 メタボリックシンドローム

表の「詳しい読み方」では、それぞれの数値がどのくらい高いと、どこまで心配すべきか家庭でできる対策は何かを一段深く解説しています。気になる項目から、ぜひお進みください。なお、ここに挙げた病気の症状や診断の考え方そのものを詳しく知りたい方は、糖尿病高血圧脂質異常症慢性腎障害の各ページもあわせてご覧ください。

複数の項目で引っかかったときの「受診の優先順位」

「血圧も、血糖も、コレステロールも、全部に印がついている」── これは決して珍しいことではありません。生活習慣病は併発しやすいのが特徴で、ひとつひとつは「少し高め」程度でも、複数が重なると動脈硬化のリスクは単独の場合より大きく高まることが知られています。

たくさんの項目に印がついていると、どこから手をつければよいか分からなくなりがちです。あくまで一般的な考え方ですが、優先して受診を検討したいのは次のような場合です。

  • 「要治療」「要精密検査」の判定がついている項目がある ── 区分が重いものから優先します。
  • 複数の項目(血圧・血糖・脂質など)が同時に引っかかっている ── 重なり自体がリスクなので、まとめて相談するのが効率的です。
  • 腎機能(eGFR)や尿たんぱくに異常がある ── 腎臓は静かに悪くなるため、早めの確認が大切です。
  • ご家族に糖尿病・高血圧・脳卒中・心筋梗塞の方がいる、喫煙している、など他の危険因子が重なっている。

とはいえ、「どれを優先するか」を患者さんご自身で判断する必要はありません。複数の項目に印がついているなら、別々の科に通い分けるのではなく、一度の受診でまとめて相談するのが最も効率的です。当院は総合内科として、血糖・血圧・脂質・腎機能・尿酸などを一括して評価し、優先順位を整理します。「全部気になるけれど、何から始めれば」という方こそ、結果票を持ってご相談ください。

健診結果を持って受診するときの流れ ── 当院の場合

「医療機関にかかったことがあまりなく、何を準備すればいいか分からない」という方のために、受診の流れをご案内します。準備するのは、基本的に健診・人間ドックの結果票1枚だけです。

  1. ご予約 ── まずはご予約のうえご来院ください。お仕事帰りや週末しか時間が取れない方も、平日20時までの受付・土日診療・年360日の体制で通いやすくなっています。
  2. 結果票を持って来院 ── 健診結果票をお持ちいただくと、一から検査をやり直すことなく、必要な再検査・ご相談から効率よく始められます。結果票がお手元にない場合でも受診いただけます。
  3. 問診・診察 ── 生活習慣やお仕事の状況、食事の傾向などをじっくり伺い、結果票の数値の意味を一緒に確認します。
  4. 血液検査 ── 血液検査で現在の状態を確認しながら、必要な再検査を進められます。
  5. 方針のご提案と継続フォロー ── 数値の程度とライフスタイルに合わせて、生活改善を中心にするか、お薬を併用するかを一緒に決めます。治療が始まったら、年360日診療・両国駅徒歩2分の通いやすさで、無理なく継続をサポートします。

都営大江戸線「両国駅」A5出口から徒歩2分、JR総武線「両国駅」東口から徒歩7分。墨田区・両国を中心に、錦糸町・蔵前・浅草橋エリアからも通院しやすい立地です。「健診で引っかかったけれど、どこに相談すればいいか分からない」という方の、最初の窓口としてお使いください。

よくある質問

Q. 「要再検査」と「要精密検査」は、どちらが深刻なのですか?

一般的には、要再検査は「もう一度測り直して確認しましょう」という段階、要精密検査は「より詳しい検査で原因や程度を調べましょう」という段階で、要精密検査のほうが一歩進んだ確認が必要です。ただし区分の付け方は健診施設によって異なります。いずれの判定も「放置せず受診を」というサインですので、どちらが出ていても一度ご相談ください。

Q. 症状が何もないのに、本当に受診したほうがいいのでしょうか?

はい。生活習慣病の数値異常は、症状が出る何年も前から血管を傷つけ続けます。症状がない今こそ、軽い対処で間に合うタイミングです。「要再検査」「要精密検査」の判定が出ている方はもちろん、数値が気になる段階でもお気軽にご相談ください。早く動いた方ほど、軽い対処で済みます。

Q. 結果票をなくしてしまいました。それでも受診できますか?

受診いただけます。当院では血液検査で改めて必要な項目を確認できます。もし健診を受けた機関から結果票を再発行してもらえる場合は、お持ちいただくと前回からの変化が分かり、より丁寧に評価できます。

Q. 再検査・精密検査は、健診と同じ検査を繰り返すだけではないのですか?

同じ検査の繰り返しではありません。健診の数値はあくまでふるい分けです。医療機関では、本当に治療が必要な状態なのか、合併症がすでに始まっていないか、ほかの病気が隠れていないかを、必要に応じて追加の検査も組み合わせて確認します。調べた結果、「心配のいらないものだった」と分かることもあります。

Q. いくつもの項目に印がついています。どこから受診すればいいですか?

優先順位をご自身で判断する必要はありません。複数の項目に印がついている場合は、別々の科に通い分けるより、一度の受診でまとめて相談するのが効率的です。当院は総合内科として、血糖・血圧・脂質・腎機能・尿酸などを一括して評価し、優先順位を整理してご提案します。結果票を持ってお越しください。

Q. 健診の結果が良くなかったのですが、今すぐ薬を飲むことになるのでしょうか?

必ずしもそうではありません。数値の程度によっては、まず食事・運動の改善から始めることもあります。「要治療」と判定された場合でも、いきなり強いお薬から始めるとは限りません。まずは現在地を正しく確認し、医師と相談のうえで、ご自身に合った方法を一緒に決めていきます。

Q. 平日は仕事で通えません。土日でも再検査を受けられますか?

はい。当院は土曜・日曜も診療しており、平日は20時まで診療しています。年360日診療の体制ですので、お仕事やご家庭の都合に合わせた受診・通院計画をご提案できます。健診後の再検査・ご相談も、土日や平日夜にお受けいただけます。

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気になる項目から、より詳しい読み方のガイドへお進みください。各指標の「どこまで心配すべきか」「家庭でできる対策」を一段深く解説しています。

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