訪問診療対象の疾患

発達障害児

「クリニックの待合室や診察室の刺激が苦手でパニックになってしまう」「外出への不安が強く、不登校や引きこもりがちで通院が続かない」「二次的な不眠や情緒の不安定さが心配」——発達障害のあるお子様とご家族が、こうした理由で必要な医療をためらっていませんか。

住み慣れたご自宅で診察を受ける「訪問診療」や「在宅医療」という選択肢は、環境の変化に敏感なお子様にとって、心身の負担を減らす大きな支えとなります。私たちは、お子様それぞれの特性に合わせたペースで医療を提供し、ご家族の不安やお悩みを共に考えるパートナーです。

訪問診療のご相談は、HPからのお問い合わせのほか、直接、医師に話したいという方や、通院からの移行を迷っている方向けに外来でのご相談も承っております。

発達障害(児)と訪問診療の対象

発達障害とは

発達障害とは、生まれつきの脳機能の特性により、対人関係やコミュニケーション、行動、学習などに困難が生じる状態の総称です。代表的なものに、自閉スペクトラム症(ASD)注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)などがあり、これらが重なってみられることもあります。

発達障害のあるお子様の中には、感覚過敏により病院特有の音や光、混雑した環境に強い苦痛を感じたり、予測できない事態への不安から外出そのものを拒否したりする方がいらっしゃいます。こうした特性によって受診が途切れると、不眠・不安・気分の落ち込みといった二次的な不調が悪化したり、身体的な不調が見過ごされたりすることが課題となります。

訪問診療では、お子様が最も安心できる「自宅」という環境で診察を行うため、環境変化によるストレスを最小限に抑えながら、継続的な健康管理を行うことが可能です。

訪問診療の対象となる方

訪問診療は、主に以下のような状況にある発達障害のお子様を対象としています。

  • クリニックの待合室や診察室の環境に馴染めず、通院のたびにパニックや癇癪(かんしゃく)を起こしてしまう方
  • 外出への強い不安があり、不登校や引きこもりがちで通院が困難な方
  • 自分の体調や気持ちを医師にうまく伝えられず、適切な支援を受けられていない方
  • 不眠や情緒の不安定さなど二次的な不調があり、定期的な経過観察や服薬調整が必要な方
  • ご家族だけで通院に付き添うことが、身体的・精神的に難しくなっている場合
  • 身体的な不調(かぜ・発熱など)があっても、特性により一般の医療機関での受診が難しい方

当院の訪問診療サポート

在宅で直面する具体的な不安

発達障害のあるお子様を在宅でケアされているご家族は、日々さまざまな不安や困りごとを抱えていらっしゃいます。

  • 通院の困難:移動中や待合室での負担が大きく、受診そのものを続けにくい。
  • 医療機関での拒否反応:環境の変化や慣れない場所への不安から、診察を受けられない。
  • 症状の発見遅れ:本人が不調をうまく訴えられず、身体や心の不調の発見が遅れないか心配。
  • 二次障害への不安:不眠・不安・気分の落ち込みなどが強まり、生活リズムが乱れてしまう。
  • 服薬管理の難しさ:薬を嫌がる、飲み込みにくいなどで、安定した服薬が難しい。
  • 家族の疲弊:見守りやケアが続き、ご家族自身が休めず疲れてしまう。

当院が提供できる専門的な治療・ケア

当院では、こうした不安を和らげ、お子様とご家族が安心して生活できるよう、以下のようなケアを自宅で提供しています。

  • 環境に配慮した診察:お子様の苦手な刺激やこだわりを事前に把握し、安心できる態度・進め方で訪問します。
  • 内科的疾患の管理:発達面のケアだけでなく、かぜや発熱、けがなどの身体的な不調に対しても、自宅で診察・処置を行います。
  • 二次的な不調への対応:不眠や情緒の不安定さに対して、生活リズムの調整や、必要に応じた服薬をきめ細かく調整します。
  • ご家族へのサポート:お子様への接し方や生活環境の整え方について助言を行うとともに、ご家族の精神的なケアも大切にしています。
  • 24時間365日の緊急往診体制:当院は24時間365日、いつでも医師に連絡が取れる体制を整えています。夜間の急な発熱や体調の変化などの緊急時にも、医師や看護師が対応しますので、安心して療養生活を続けていただけます。

在宅療養を始めるためのサポート体制

発達障害のあるお子様が安定して暮らすためには、医療だけでなく福祉や教育との連携が欠かせません。当院では、地域の児童精神科・専門医療機関や療育機関、学校と連携を取りながら、日々の健康管理をサポートします。必要に応じて専門医への紹介や、入院が必要な際の調整も行います。また、相談支援専門員などと密に情報を共有し、生活全般の課題解決に取り組みます。

日々のケアにおいては、訪問看護ステーションと連携し、服薬確認や精神的なサポートを行う看護師が定期的に訪問する体制を整えることも可能です。医療と福祉が一体となってお子様を支えることで、ご家族の負担を軽減し、穏やかな在宅生活を実現します。

ご相談方法と診療開始までの流れ

当院は、墨田区、江東区、台東区、中央区、荒川区、江戸川区、千代田区を中心に訪問診療を提供しております。その他のエリアについても、患者様の状況やご希望に応じて対応可能な場合もございますので、個別にご相談ください。

① 外来でご相談いただく場合の流れ

外来でのご相談をご希望される場合の基本的な流れは以下の通りです。

  • 予約・受付:お電話またはWeb予約フォームより、外来相談の日時をご予約ください。
  • 外来相談:医師が現在の患者様のご様子や通院の課題、ご家族のお悩みをじっくりお伺いします。
  • 方針検討:訪問診療への移行が適切か、どのようなサポートがベストかを医師と共に検討します。

② 訪問診療を希望する場合の流れ

訪問診療をご希望される場合の基本的な流れは以下の通りです。

  • お問い合わせ:HPのお問い合わせフォーム、またはお電話にてご連絡ください。現在の状況を簡単にお伺いします。
  • 事前面談(相談員):当院の相談員が、ご自宅またはクリニックにて面談を行います。患者様の病状、生活状況、ご家族のご要望を詳細に確認し、制度や費用についてもご説明します。
  • 初回訪問・診療開始:面談内容を基に医師が治療計画を立て、初回訪問の日程を決定します。医師と看護師がご自宅へ伺い、診療を開始します。

詳しい流れはこちらのページへ

関連する訪問診療のご案内

発達障害のあるお子様の自宅での療養不安や症状でお悩みなら、まずご相談ください

「病院に行けないから」と医療を諦める必要はありません。発達障害の特性を理解した医師がご自宅へ伺うことで、お子様にとってもご家族様にとっても、穏やかで安心できる療養生活につながります。

こだわりやパニックへの対応、不登校や生活リズムの乱れ、ご家族だけで抱え込んでいる悩みなど、どのようなことでも構いません。発達障害のあるお子様の在宅療養でお困りなら、まずご相談ください。私たちが一緒に、その子らしい生活を支える方法を考えます。

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