脂質異常症
健診で「LDLコレステロールが高い」「中性脂肪が高い」と指摘された方へ。両国駅A5出口から徒歩2分・年360日診療の当院では、動脈硬化の予防を目標に、食事・運動の見直しからスタチン等の薬物療法まで、一人ひとりに合わせて脂質異常症の管理を続けます。
症状・疾患の概要
脂質異常症(高脂血症)は、血液中の脂質(主にコレステロールや中性脂肪)のバランスが崩れ、基準値を超えている状態を指します。脂質異常症は動脈硬化の大きな要因となり、放置すると心筋梗塞や脳卒中などの重大な心血管疾患を引き起こすリスクが高まります。特に自覚症状がほとんどないため、健康診断などでの早期発見と管理が重要です。
症状について
脂質異常症は一般的に自覚症状がないため、気づかないまま進行することが多いです。しかし、動脈硬化が進行すると以下のような症状や疾患が現れることがあります。
- 胸痛や圧迫感(狭心症、心筋梗塞の前兆)
- 足の痛みやしびれ(閉塞性動脈硬化症)
- 脳卒中の症状(突然の言語障害、麻痺)
脂質異常症は、定期的な健康診断での血液検査によって発見されることがほとんどです。
診断と検査について
脂質異常症は、血液検査によって診断されます。以下の脂質成分のレベルが基準を超えている場合、脂質異常症と診断されます。
- LDLコレステロール(悪玉コレステロール):140mg/dL以上
- HDLコレステロール(善玉コレステロール):40mg/dL未満
- 中性脂肪(トリグリセリド):150mg/dL以上
これらの指標が高い場合は、心血管疾患のリスクを評価するために追加の検査や生活習慣の確認が行われます。また、家族性高コレステロール血症など、遺伝的要因も考慮されることがあります。
治療法について
脂質異常症の治療は、生活習慣の改善と薬物療法が中心です。
ライフスタイルの改善
- 食事療法:動物性脂肪やコレステロールの多い食品を控え、魚、野菜、果物、食物繊維を豊富に含む食事を心がけます。また、飽和脂肪酸の摂取を減らし、不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸など)の摂取を増やすことが推奨されます。
- 運動:定期的な有酸素運動はHDLコレステロールを増やし、LDLコレステロールや中性脂肪を減少させる効果があります。
- 禁煙:喫煙はHDLコレステロールを低下させるため、禁煙が重要です。
- アルコールの適度な摂取:過度な飲酒は中性脂肪を増加させるため、節酒が必要です。
薬物療法
生活習慣の改善だけで脂質のコントロールが難しい場合、以下の薬物療法が行われます。
- スタチン:LDLコレステロールを効果的に下げ、動脈硬化のリスクを低減します。
- フィブラート:中性脂肪を減少させ、HDLコレステロールを増加させます。
- EPA製剤:オメガ3脂肪酸の一種で、中性脂肪を減少させる効果があります。
- PCSK9阻害薬:重度の高コレステロール血症に対して使用され、強力にLDLコレステロールを減少させます。
治療は患者様の健康状態やリスクに応じて個別に調整されます。
予防について
脂質異常症の予防には、日常生活の中で以下の点に注意することが大切です。
- バランスの取れた食事:低脂肪、高食物繊維の食事を心がけ、特に魚や植物油からの不飽和脂肪酸を摂取するようにします。
- 定期的な運動:ウォーキングや水泳などの有酸素運動を週に数回行うことが推奨されます。
- 禁煙と節酒:喫煙は脂質異常症の悪化に寄与し、適度な飲酒も健康維持に重要です。
- ストレス管理:ストレスも血圧や脂質代謝に影響するため、適度なリラクゼーションや睡眠を心がけることが大切です。
脂質異常症と動脈硬化のつながり
脂質異常症がこわいのは、症状がないまま血管の壁に変化を起こしていく点にあります。血液中のLDLコレステロールが過剰になると、血管の内側の壁に少しずつ入り込んで蓄積し、コレステロールのかたまり(プラーク)をつくります。これによって血管が硬く、もろく、内腔が狭くなっていく状態が動脈硬化です。動脈硬化は全身の血管で進み、心臓の血管で進めば狭心症や心筋梗塞、脳の血管で進めば脳梗塞といった重い病気につながります。
こうした変化は数年から数十年という長い時間をかけて静かに進むため、痛みや不調といったサインが出たときには、すでに動脈硬化がかなり進行しているケースが少なくありません。だからこそ、症状の有無にかかわらず、数値の段階で気づいて早めに対処することが、将来の心臓・脳の病気を防ぐうえで大切です。脂質異常症は高血圧・糖尿病・喫煙・肥満といった他の危険因子と重なると、動脈硬化のリスクがさらに高まることが知られています。
こんなときは受診の目安です
脂質異常症は自覚症状に乏しく、「いつ受診すればよいか」が分かりにくい病気です。以下のような場合は、一度ご相談いただくことをおすすめします。
健康診断で指摘されたとき
健診結果でLDLコレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪のいずれかに「要再検査」「要医療機関受診」「要経過観察」などの記載があった場合は、放置せず受診をご検討ください。数値が基準を少し超えている程度でも、他の危険因子と合わさるとリスクが上がるため、自己判断で様子を見続けるのは避けたいところです。「指摘されたが症状がないので様子を見ている」という方こそ、一度きちんと評価を受けることをおすすめします。
家族歴やリスク因子があるとき
血縁者に脂質異常症や若くして心筋梗塞・脳卒中を起こした方がいる場合、また高血圧・糖尿病・肥満・喫煙習慣がある場合は、コレステロール値が高くなりやすく、動脈硬化も進みやすい傾向があります。しばらく血液検査を受けていない方も、この機会に一度数値を確認しておくと安心です。
検査と診断の流れ
脂質異常症の診断は、血液検査でLDLコレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪などの値を確認することが基本です。当院では血液検査を行い、結果をもとに数値を一緒に確認しながら、今後の進め方をご説明します。診断にあたっては、数値だけを見るのではなく、年齢・血圧・血糖・喫煙の有無・家族歴などを合わせて、心臓や脳の病気を起こすリスク全体を評価します。
そのうえで、まずは生活習慣の見直しから始めるのか、薬物療法を検討するのかを判断していきます。中性脂肪は食事の影響を受けやすいため、検査の際に食事のタイミングをご案内する場合があります。数値の細かな見方やご自宅での食事・運動の工夫については、診察のなかで一人ひとりの状態に合わせてご説明します。
当院での治療と継続管理の考え方
脂質異常症の治療は、一度数値が落ち着いても、やめてしまうと再び上昇することが多く、続けていくことが何より大切です。当院では、生活習慣の見直しを一緒に考えながら、必要に応じてLDLコレステロールを下げるスタチンや、中性脂肪に働きかけるお薬などの薬物療法を組み合わせ、定期的な血液検査で効果と体への影響を確認していきます。お薬を始めた後も、数値や体調の変化に応じて内容を調整し、無理なく続けられる治療をめざします。
脂質異常症は高血圧や糖尿病などと重なって見つかることも多く、当院ではこうした生活習慣病をまとめて継続的に管理しています。糖尿病を併せ持つ方では、医師が必要と判断した場合にGLP-1受容体作動薬を保険適用で処方することもあり、すでに在宅自己注射を始めている方の導入後のフォローにも対応しています。通院が難しい方には訪問診療という選択肢もご用意しています。
当院は両国駅A5出口から徒歩2分、JR両国駅東口から徒歩7分にあり、年360日診療しています。平日は19時30分まで、土日祝も診療しているため、お仕事帰りや休日にも通いやすく、「忙しくて通院が続かない」という不安を抱えやすい生活習慣病でも続けやすい環境です。
よくある質問について
Q1. 家族に脂質異常症の人がいますが、私もなりやすいですか?
A. 脂質異常症には遺伝的要因もあるため、家族に同様の疾患がある場合はリスクが高いです。定期的に血液検査を受け、早期に対策を講じることが大切です。
Q2. 食事療法だけで脂質異常症を改善できますか?
A. 軽度の脂質異常症であれば、食事や運動などの生活習慣改善だけでコントロールできることがあります。しかし、数値が高い場合やリスクが高い場合は、薬物療法が必要になることもあります。医師と相談の上、最適な治療法を選択しましょう。
Q3. 薬を飲み始めたら、一生続ける必要がありますか?
A. 症状や治療効果に応じて薬の継続が必要になる場合がありますが、生活習慣の改善により薬の量を減らしたり、中止できることもあります。定期的に医師の指導を受けながら治療を進めていきます。
Q4. 症状が何もないのですが、治療を始める必要はありますか?
A. 脂質異常症はほとんど自覚症状がないまま動脈硬化が進む病気です。症状がないことは「問題がない」という意味ではなく、むしろ気づかないうちに血管の変化が進んでいる可能性があります。数値や他の危険因子をふまえて、いますぐ治療が必要か、生活習慣の見直しで様子を見られるかを判断しますので、まずは一度ご相談ください。
Q5. 健診で「中性脂肪が高い」と指摘されました。どうすればよいですか?
A. まずは血液検査で現在の数値を確認するところから始めます。中性脂肪は食事の影響を受けやすいため、検査の際に食事のタイミングをご案内する場合があります。結果をもとに、生活習慣の見直しで様子を見るのか、薬物療法を検討するのかを一緒に考えていきます。気になる項目があれば受診時にお伝えください。
Q6. 仕事が忙しく、通院が続けられるか不安です。
A. 脂質異常症の管理は続けることが大切です。当院は両国駅A5出口から徒歩2分で、年360日診療、平日は19時30分まで、土日祝も診療しています。生活に合わせて無理なく続けていただける体制を整えています。
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