甲状腺疾患
動悸・むくみ・体重の変化・だるさなど、甲状腺の不調が気になる方へ。両国駅A5出口から徒歩2分・年360日診療の当院では、甲状腺の症状のご相談と血液検査(TSH・FT4等)での状態の確認を行い、必要に応じて専門医療機関と連携します。
症状・疾患の概要
甲状腺疾患は、甲状腺が過剰に働いたり、機能が低下したりすることで起こる疾患です。甲状腺は首の前側に位置し、体の代謝を調整するホルモン(甲状腺ホルモン)を分泌する重要な器官です。甲状腺疾患には、甲状腺機能が亢進する甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)と、甲状腺機能が低下する甲状腺機能低下症(橋本病など)があります。これらの疾患は代謝に大きな影響を与え、全身に様々な症状を引き起こします。
症状について
甲状腺疾患の症状は、甲状腺ホルモンの分泌量に応じて異なります。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
- 動悸・頻脈:心拍が速くなり、胸がドキドキする感覚があります。
- 体重減少:食欲はあるのに体重が減少することがあります。
- 発汗過多・暑がり:汗をかきやすく、常に暑く感じることがあります。
- 震え:手の震えが見られることがあります。
- イライラ感:情緒不安定や神経過敏な状態になることがあります。
- 甲状腺腫大:首の前側が腫れることがあります。
甲状腺機能低下症(橋本病など)
- 疲労感・倦怠感:全身がだるく、疲れやすくなります。
- 体重増加:特に食事量が変わらないにもかかわらず、体重が増加します。
- 寒がり:寒さに敏感になり、冷えを強く感じます。
- 皮膚の乾燥:皮膚が乾燥し、かさつくことがあります。
- 便秘:消化が遅くなり、便秘がちになることがあります。
- むくみ:顔や足にむくみが出ることがあります。
診断と検査について
甲状腺疾患は、血液検査や画像検査を通じて診断されます。甲状腺の治療が必要な場合は、専門の医療機関と連携して進めます。
- 血液検査:甲状腺ホルモン(FT3、FT4)と甲状腺刺激ホルモン(TSH)のレベルを測定し、機能の亢進や低下を確認します。
- 甲状腺超音波検査:甲状腺の大きさや結節の有無を確認し、異常を特定します。
- 甲状腺シンチグラフィー:甲状腺の機能や形態を詳しく確認するために行われます。
- 抗体検査:バセドウ病や橋本病の場合、特定の抗体(抗TSH受容体抗体、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体など)を検出します。
治療法について
甲状腺疾患の治療は、疾患の種類や重症度によって異なります。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)
- 抗甲状腺薬:甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬(メチマゾール、プロピルチオウラシルなど)が処方されます。
- 放射性ヨウ素治療:放射性ヨウ素を使用して、甲状腺の一部を破壊し、ホルモン分泌を抑える治療法です。
- 手術:甲状腺を部分的または全摘する手術が行われることもあります。
甲状腺機能低下症(橋本病など)
- 甲状腺ホルモン補充療法:不足している甲状腺ホルモンを補うために、レボチロキシンなどのホルモン薬を服用します。これは長期間の治療が必要です。
治療は定期的な検査に基づき、ホルモンのバランスを見ながら調整されます。
予防について
甲状腺疾患を完全に予防することは難しいですが、以下の対策が役立つことがあります。
- 適切なヨウ素の摂取:ヨウ素は甲状腺ホルモンの生成に関わりますが、過剰摂取や不足は甲状腺の異常を引き起こすことがあります。バランスの良い食事を心がけましょう。
- ストレスの管理:過度なストレスは甲状腺に影響を与えることがあるため、適度な休息やリラクゼーションを心がけることが大切です。
- 定期的な健康診断:甲状腺疾患の家族歴がある場合や、症状が疑われる場合は、定期的な検査を受けることで早期発見につながります。
こんな症状が気になる方へ(受診を考える目安)
甲状腺ホルモンは全身の代謝を司るため、その過不足はさまざまな不調となって現れます。一方で、症状が「年齢のせい」「疲れがたまっているだけ」と受け取られやすく、甲状腺の不調と気づかないまま見過ごされることも少なくありません。次のような症状が続く場合は、一度ご自身の甲状腺の状態を確認してみる価値があります。
- 安静にしていても動悸がする、脈が速い・乱れる感じが続く
- 食欲はあるのに体重が減る、または食事量が変わらないのに体重が増える
- 強い疲労感・倦怠感が抜けず、気力がわかない状態が続く
- 暑がりで汗をかきやすくなった、逆に寒がりで冷えを強く感じるようになった
- 顔や足のむくみ、皮膚の乾燥、便秘などが気になる
- イライラや落ち着かなさ、あるいは気分の落ち込み・集中力の低下が続く
- 首の前側(のどぼとけの下)の腫れやふくらみが気になる
- 健康診断や人間ドックで甲状腺ホルモンや甲状腺の数値を指摘された
これらの症状は一つひとつは日常的なものに見えますが、複数が重なって続いている場合は、甲状腺の働きが影響している可能性があります。気になる症状がある方は、まず「相談してみる」ことから始めていただけます。当院では、甲状腺の不調が気になる方の症状についてのご相談と、血液検査による状態の確認に対応しています。
バセドウ病と橋本病を理解する
甲状腺の機能の異常は、大きく「働きすぎる(機能亢進)」状態と「働きが弱まる(機能低下)」状態に分けられます。代表的な疾患がバセドウ病と橋本病で、いずれも自己免疫(本来は外敵から体を守る免疫の仕組みが、自分自身の甲状腺に反応してしまうこと)が関わると考えられています。どちらも比較的身近な病気であり、特に女性に多くみられる傾向があります。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
バセドウ病は、甲状腺を刺激する自己抗体の働きによって甲状腺ホルモンが過剰につくられ、全身の代謝が高まりすぎる状態です。動悸や頻脈、汗をかきやすい・暑がり、手の震え、食べているのに体重が減る、イライラしやすい、といった症状が現れやすくなります。人によっては眼が前に出るように見える(眼球突出)といった目の症状を伴うこともあります。比較的若い世代から中年層にかけて発症することが多い疾患です。
橋本病(慢性甲状腺炎・甲状腺機能低下症)
橋本病は、甲状腺に慢性的な炎症が起こることで、徐々に甲状腺ホルモンの分泌が低下していく疾患です。進行はゆるやかなことが多く、疲れやすさ・倦怠感、寒がり、むくみ、皮膚の乾燥、便秘、体重増加、気分の落ち込みなど、はっきりしない不調として現れます。そのため不調を自覚しにくく、健康診断などで偶然見つかることも少なくありません。橋本病があってもホルモンの値が保たれていれば経過観察となる場合もあり、状態に応じた向き合い方が大切になります。
なお、甲状腺の病気は症状の現れ方が一人ひとり異なり、機能亢進と機能低下では必要な対応も大きく変わります。だからこそ、自己判断せず、まずは血液検査でホルモンの状態を客観的に確認することが理解の第一歩になります。
血液検査による状態の確認
甲状腺の働きは、血液中のホルモン値を測定することで確認できます。当院では、問診で症状や経過、ご家族の病歴などをうかがったうえで、血液検査により甲状腺の状態を確認します。確認の中心となるのは次のような項目です。
- TSH(甲状腺刺激ホルモン):脳から甲状腺へ「ホルモンを出すように」と指令を送るホルモンで、甲状腺の働きが亢進・低下のどちらに傾いているかをみる基本の指標です。
- FT4(遊離サイロキシン):甲状腺から分泌されるホルモンそのものの量を反映し、TSHと組み合わせて状態を評価します。
当院の血液検査は外部の検査機関に委託しており、結果は後日改めてご説明します。一度の数値だけで決めつけるのではなく、症状の経過とあわせて状態を確認していくことが、甲状腺の不調と向き合ううえで大切です。健康診断で甲状腺の数値を指摘された方の再確認のご相談も承っています。
甲状腺ホルモンが不足する機能低下症に対するホルモン補充療法(レボチロキシンなど)や、過剰になる機能亢進症に対する抗甲状腺薬といった治療法は、一般的にはホルモンの状態を定期的に確認しながら長期にわたり調整していくものです。当院では、まず「気になる症状があるかどうか」「甲状腺の働きが今どのような状態か」を確認するところからご相談いただけます。通院のしやすさの面では、両国駅A5出口から徒歩2分、JR両国駅東口から徒歩7分の立地で、年360日・平日は20時まで診療、土日祝も診療しており、お仕事帰りや週末にも無理なく相談に来ていただけます。
日常生活で意識したいこと
甲状腺疾患そのものを確実に防ぐ方法はありませんが、甲状腺をいたわるうえで意識しておきたいポイントがあります。ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料となる一方で、昆布など海藻類からの極端な過剰摂取は甲状腺の働きに影響することがあるため、特定の食品に偏らないバランスのよい食事が基本です。また、過度なストレスや睡眠不足は体調全般に影響するため、休息のリズムを整えることも大切です。甲状腺疾患のご家族がいる方や、以前に数値を指摘されたことがある方は、気になる症状が出たときに早めに状態を確認しておくと安心につながります。
よくある質問について
Q1. 甲状腺疾患は遺伝しますか?
A. 甲状腺疾患には遺伝的要因が関与していることがあります。特に家族に甲状腺疾患を持つ方がいる場合、リスクが高まる可能性があります。
Q2. 甲状腺機能亢進症や低下症は治りますか?
A. 甲状腺機能亢進症は治療により症状をコントロールできる場合がありますが、再発することもあります。甲状腺機能低下症は一度発症すると完治は難しく、長期的なホルモン補充療法が必要になることが多いです。
Q3. 甲状腺疾患がある場合、食事に気をつけるべきことはありますか?
A. ヨウ素の過剰摂取や不足は甲状腺に影響を与えるため、昆布や海藻類を過剰に摂取しないようにすることが大切です。また、甲状腺疾患がある方は医師と相談し、適切な食事を心がけましょう。
Q4. 甲状腺の病気は女性に多いと聞きますが、男性でも気をつけるべきですか?
A. バセドウ病や橋本病は女性に多くみられる傾向がありますが、男性でも発症します。動悸や強い疲労感、体重の変化、むくみなどの症状は性別を問わず現れますので、気になる症状が続く場合は男性の方も一度状態を確認しておくと安心です。
Q5. 健康診断で甲状腺の数値を指摘されました。どうすればよいですか?
A. まずは慌てず、改めて状態を確認することが大切です。当院では問診と血液検査でTSHやFT4などを確認し、結果は後日改めてご説明します。数値の指摘だけでは判断が難しいこともあるため、症状の有無や経過とあわせて確認していきます。気になる方はお早めにご相談ください。
Q6. 自覚症状がはっきりしないのですが、相談してもよいですか?
A. はい。橋本病のように症状がゆるやかでわかりにくい場合もあり、「なんとなく不調が続く」という段階でのご相談も歓迎しています。当院では甲状腺の不調が気になる方の症状のご相談と血液検査での確認に対応していますので、はっきりした症状がなくても気になる点があればお越しください。
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