慢性腎障害
健診で「eGFRが低め」「尿たんぱく」「クレアチニンが高め」と指摘された方、糖尿病・高血圧で腎臓が気になる方へ。両国駅A5出口から徒歩2分・年360日診療の当院では、保存期の慢性腎障害(CKD)について、血液検査・尿検査による評価と継続的な管理をサポートします。
症状・疾患の概要
慢性腎障害(CKD: Chronic Kidney Disease)は、腎臓の機能が長期間にわたり低下し続ける疾患です。進行すると腎不全に至り、最終的には人工透析や腎移植が必要になることがあります。腎臓は血液の老廃物や余分な水分をろ過して尿として排出する役割を担っており、この機能が損なわれると体内に毒素が蓄積し、全身の健康に影響を与えます。高血圧や糖尿病が主要な原因であり、日本では多くの人がCKDを抱えています。
症状について
慢性腎障害の初期段階では、特に目立った症状が現れないことが多いですが、病状が進行するにつれて次のような症状が現れることがあります。
- 倦怠感や疲労感:体内の老廃物が蓄積し、だるさや疲れやすさを感じます。
- むくみ(浮腫):腎臓の水分排出機能が低下することで、顔や足にむくみが現れることがあります。
- 尿の変化:尿量の減少や、泡立ち、血尿が見られることがあります。
- 食欲不振や吐き気:進行すると、食欲低下や吐き気が出ることがあります。
- 高血圧:腎機能が低下すると、血圧が上昇しやすくなります。
診断と検査について
慢性腎障害は、血液検査や尿検査を通じて診断されます。以下の検査が主に行われます。
- 血液検査(クレアチニン値・GFR):腎臓のろ過機能を示す「クレアチニン値」や、「推算糸球体濾過量(eGFR)」を測定し、腎機能の低下度合いを評価します。eGFRが60未満でCKDと診断されます。
定期的な検査を行うことで、早期に腎障害を発見し、進行を防ぐことが重要です。
治療法について
慢性腎障害の治療は、病状の進行を抑えることを目的としています。以下の治療法が一般的です。
ライフスタイルの改善
- 減塩:塩分の摂取を控えることで、腎臓への負担を軽減し、高血圧の管理に役立てます。
- 適度な運動:血圧の管理や血糖値の安定化を目指し、適度な運動を取り入れます。
- 禁煙:喫煙は腎機能をさらに悪化させるため、禁煙が推奨されます。
薬物療法
- 降圧薬(ACE阻害薬・ARB):高血圧を管理し、腎臓への負担を減らします。
- 糖尿病治療薬:糖尿病が原因の場合、血糖値をコントロールするための薬が使用されます。
- 利尿薬:腎臓の水分排出機能を補助し、むくみを軽減します。
透析療法
腎機能が著しく低下し、腎不全に至った場合、人工透析が必要になります。透析には「血液透析」と「腹膜透析」の2種類があります。患者様のライフスタイルや病状に合わせて適切な方法を選びます。当院では、透析導入が行える総合病院への紹介や、導入後のクリニックの紹介なども行っています。
腎移植
腎不全が進行し、透析だけでは十分な機能を果たせない場合、腎移植が治療の選択肢となります。
予防について
慢性腎障害の予防には、早期から腎臓に優しい生活習慣を心がけることが重要です。
- 定期的な健康診断:特に高血圧や糖尿病のリスクがある方は、腎機能を定期的にチェックしましょう。
- バランスの取れた食事:減塩や低たんぱく質の食事を心がけ、腎臓に負担をかけないようにします。
- 適度な運動:血圧と血糖のコントロールに役立つ有酸素運動を取り入れることが推奨されます。
- 十分な水分摂取:適切な水分補給を行い、腎臓の負担を軽減します。
- 血圧・血糖の管理:糖尿病や高血圧は腎障害の主な原因であるため、これらの管理が重要です。
受診を検討したい目安
慢性腎障害(CKD)は初期に自覚症状が乏しく、健康診断の数値で初めて気づかれることが少なくありません。次のような場合は、腎臓の状態を一度ていねいに確認しておくことが大切です。健診で「尿たんぱくが陽性」「クレアチニンが高め」「eGFRが低め」と指摘された方、高血圧や糖尿病を指摘・治療中の方、足や顔のむくみ・夜間の尿の回数の増加・尿の泡立ちが気になる方などが目安になります。症状が軽い段階でも、腎機能は静かに低下していることがあるため、気になる数値を放置しないことが重要です。当院は両国駅A5出口から徒歩2分、JR両国駅東口から徒歩7分の立地で、年360日・平日は20時まで診療、土日祝も診療しているため、お仕事や生活のリズムに合わせて腎臓の状態を継続して確認していただけます。
検査でわかること(eGFR・クレアチニン・尿たんぱく)
腎臓の状態は、血液検査と尿検査を組み合わせることでより立体的に評価できます。当院では血液検査(外部委託・後日結果)と尿検査により、腎機能と腎臓へのダメージの両面から確認します。
血液検査でみる指標
血液中の老廃物であるクレアチニン値と、そこから年齢・性別をもとに算出する推算糸球体濾過量(eGFR)は、腎臓のろ過能力を表す代表的な指標です。eGFRが60(mL/分/1.73㎡)を下回る状態が続くとCKDの目安とされ、数値の段階(ステージ)によって腎機能の低下度合いをおおまかに把握できます。あわせて、血圧や血糖、尿酸、電解質などの関連項目を確認することで、腎臓に負担をかけている背景要因の整理にも役立ちます。
尿検査でみる指標
尿たんぱくや尿潜血は、腎臓が受けているダメージを早い段階で映し出すサインです。とくに尿たんぱく(アルブミン尿)は、eGFRがまだ保たれている段階でも腎障害の進行リスクを示すことがあり、血液検査の数値と組み合わせて評価することで、より丁寧な状態把握につながります。一度の結果だけで判断せず、経過の中で数値の推移をみていくことが、CKDの管理ではとくに大切です。
高血圧・糖尿病との関わり
慢性腎障害の主な原因として知られるのが、高血圧と糖尿病です。高い血圧は腎臓の細い血管に負担をかけ続け、ろ過機能を担う糸球体を少しずつ傷めていきます。糖尿病では、高血糖の状態が長く続くことで糸球体の血管が障害され、糖尿病性腎症としてCKDが進行することがあります。逆に、腎機能が低下すると体内の水分やナトリウムの調整がうまくいかず、血圧がさらに上がりやすくなるという悪循環も生じます。そのため、腎臓だけを単独でみるのではなく、血圧と血糖を含めた全身の数値をあわせて確認していくことが、CKDと向き合ううえで欠かせません。高血圧や糖尿病で通院中の方は、その管理の延長線上で腎臓の状態も継続して確認していくことが望まれます。
当院での保存期の継続的な確認・管理
透析を必要としない段階のCKDは「保存期」と呼ばれ、進行をできるだけ穏やかにしながら付き合っていく時期です。この時期に大切なのは、腎機能の数値とその背景にある血圧・血糖などを定期的に確認し、変化に早めに気づける状態を保つことです。当院では、血液検査(外部委託・後日結果)と尿検査による評価をもとに、eGFRや尿たんぱくといった指標の推移を継続して確認していきます。生活習慣のなかで負担になりやすい点を一緒に整理しながら、保存期の腎臓と長く付き合っていくための見守りを行います。前回の健診結果やお薬の情報をお持ちいただくと、これまでの経過を踏まえた確認がしやすくなります。
生活面で気をつけたいこと(概要)
CKDの管理では、日々の生活習慣も腎臓への負担を左右します。代表的なポイントは減塩で、塩分の摂りすぎは血圧を上げ、腎臓に負担をかけます。あわせて、血圧と血糖を安定させる適度な運動、腎機能を悪化させる要因となる喫煙を避けること、そして自己判断で水分や食事を極端に制限しないことも大切です。たんぱく質や水分の適量は腎機能の段階や体の状態によって異なるため、数値の確認と合わせて無理のない範囲で整えていくことが望まれます。ここでは概要にとどめますが、ご自身の数値に合わせた進め方は、検査結果をみながら一緒に考えていきます。
よくある質問について
Q1. 慢性腎障害が進行すると透析が必要になりますか?
A. 腎機能が極端に低下し、腎不全に至った場合、透析が必要になります。進行を遅らせるために、早期からの治療と生活習慣の見直しが重要です。
Q2. 自分で腎臓の機能低下に気づくことはできますか?
A. 初期段階では自覚症状がほとんどないため、定期的な検査が唯一の確認手段です。血圧が高い、糖尿病がある方は特に注意が必要です。
Q3. 腎障害を防ぐために、日常生活で気をつけるべきことは?
A. 減塩、バランスの取れた食事、適度な運動が重要です。血圧と血糖値を定期的に管理し、禁煙を心がけましょう。
Q4. eGFRやクレアチニンの数値は、当院でどのように確認できますか?
A. 血液検査(外部委託・後日結果)でクレアチニン値とeGFRを、尿検査で尿たんぱくなどを確認できます。これらを組み合わせ、腎機能と腎臓へのダメージの両面から状態を評価します。一度の数値だけでなく、経過のなかで推移をみていくことが大切です。
Q5. 自覚症状がなくても、腎臓の検査を受けたほうがよいですか?
A. はい。慢性腎障害は初期に自覚症状が出にくく、健診の数値で初めて気づかれることが多い疾患です。とくに高血圧や糖尿病がある方、健診で尿たんぱくやクレアチニンを指摘された方は、症状がなくても定期的に腎機能を確認しておくと安心です。
Q6. 高血圧や糖尿病で通院中ですが、腎臓もあわせてみてもらえますか?
A. 高血圧・糖尿病は慢性腎障害の主な原因であり、これらの管理と腎臓の状態は密接に関わります。血圧・血糖の確認とあわせて、血液検査・尿検査で腎機能の推移を継続して確認していくことができます。
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