「教えます」と書くほど、制度は整っていません
まだ3年目のクリニックです。研修プログラムのようなものはありません。
その代わり、入職された方が最初の1〜2か月をどう過ごすかは、はっきり決めています。 ここに書いているのは、実際に行っていることだけです。
入職された直後のこと
看護師|訪問診療が初めての方
入職後1〜2か月は、教育担当の看護師とシフトを合わせます。
いきなりお一人で伺っていただくことはありません。訪問には必ず医師が同行します。
進め方に慣れていただいてから、関わっていただく範囲を少しずつ広げます。
看護師|ブランクのある方
状況に応じて、最初の1か月は他の看護師と組んで動いていただく形をとることもできます。
どこまでできるかは人によって違いますので、面談で一緒に確認します。 まず見学にお越しいただくところからでも構いません。
訪問診療アシスタント
医療の資格も、医療機関でのご経験も必要ありません。
訪問には必ず医師と看護師が同行します。判断を求められる場面はなく、分からないことはその場で聞いていただけます。
医師|訪問診療が初めての方
同行から始めていただきます。
病院で身につけられたことは、そのまま在宅でも活きます。違うのは環境と、ご家族との距離の近さです。
続けて行っていること
症例検討会(月1回)
院長が直接、症例を検討します。
在宅診療は、教科書どおりに進まない場面が多い領域です。ご自宅の環境、ご家族の状況、ご本人の希望——判断に幅が出るところを、実際の症例で話し合います。
院内感染対策の研修会(年2回)
外来感染対策向上加算の要件として、年2回実施しています。
多職種でのカンファレンス
訪問看護師・ケアマネジャー・リハビリスタッフと、患者さんごとに情報を共有します。
診療情報はICTで共有しているため、院外の関係者ともいつでも確認できます。
在宅医療の専門性について
当院で診ていただければ、在宅医療専門医などの資格申請に必要な症例を積んでいただけます。
当院は機能強化型在宅療養支援診療所(連携型)の認定を受けています。開院1年目で、訪問診療285名・在宅看取り64名に関わりました。
扱う症例にも幅があります。
- がん・緩和ケア(疼痛コントロール、在宅酸素、在宅でのドレナージ)
- 看取り・ACP
- 神経難病(パーキンソン病・ALS)
- 認知症・せん妄
- 栄養管理・嚥下(胃ろうの管理、口腔ケア、食形態の調整)
- 褥瘡
「在宅に移るとキャリアが止まるのでは」という不安をよく伺います。 症例という点では、その心配は当たりません。
※資格の取得そのものを当院が保証するものではありません。 学会の定める要件をご確認ください。
当院が用意していないもの
正直に書いておきます。
| 学会参加費・研修費の補助 | ありません |
| 資格取得のための費用補助 | ありません |
| 退職金制度 | ありません |
当院は、こうした制度で還元するのではなく、給与・賞与・時間外手当という形で直接お支払いする方針をとっています。
制度が多いほうがよく見えるのは分かっていますが、実際に手元に残るもので判断していただきたいと考えています。
→ 福利厚生・待遇
一人で抱えることにはなりません
教育の制度そのものより、日々どう動いているかのほうが実態に近いと思います。
- 訪問には必ず医師が同行します(看護師・アシスタント)
- 外来では受付スタッフと連携します
- 緊急時はクリニックとして24時間365日対応する体制です。個人がすべてを引き受ける形ではありません
- 訪問診療には専任のアシスタントが同行し、記録の入力・物品の準備・ご家族へのご案内までを担当します
訪問診療でのアシスタントの働きは、見学にお越しになった医師が驚かれる部分です。診療そのものに集中していただけます。
実際に見ていただくのがいちばん早いと思います
制度の説明より、現場を見ていただくほうが分かります。
診療時間中にお越しいただければ、スタッフがどう連携しているかをご覧いただけます。見学は正式なご応募ではありません。