基本領域の専門医を持ったうえで、研修と症例を積む形が一般的です
在宅医療には、学会が認定する専門医の制度があります。内科などの基本領域の専門医を取得したうえで、所定の研修を受け、症例を積むという流れが一般的です。
具体的な要件は学会が定めており、改定もあります。 目指される場合は、必ず学会の最新の要項をご確認ください。
症例を積める環境かどうかが分かれ目になります
要件のうち、勤務先を選ばないと満たしにくいのが「症例」です。
在宅医療といっても、施設の定期訪問が中心の医療機関と、がんの緩和ケアや在宅での看取りまで担う医療機関とでは、経験できる症例の幅がまったく違います。
確認しておきたいのは、次のような点です。
| 見るところ | |
|---|---|
| 看取りの実績 | 年間何名を在宅で看取っているか |
| 施設基準 | 在宅療養支援診療所の認定を受けているか。機能強化型か |
| 症例の幅 | がん・緩和ケア、神経難病、認知症をどこまで診ているか |
| 居宅と施設の比率 | 居宅の割合が高いほど、家族対応を含めた経験が積める |
「機能強化型」という区分があります
在宅療養支援診療所には、通常のものと「機能強化型」があります。
機能強化型は、緊急往診や在宅での看取りの実績、複数医師による24時間体制などが求められる区分です。単独で満たす「単独型」と、他の医療機関と連携して満たす「連携型」があります。
求人票にこの記載があるかどうかは、その医療機関がどこまで在宅に踏み込んでいるかの目安になります。
費用の支援があるとは限りません
学会の年会費、研修費、受験料。これらを負担してくれる医療機関もあれば、そうでないところもあります。
一方で、費用を出さない代わりに給与や賞与を厚くしているところもあります。総額で比べたほうが実態に近いと思います。
当院の場合
すみだ両国まちなかクリニックは、機能強化型在宅療養支援診療所(連携型)の認定を受けています(2024年12月)。
- 開院1年目で、訪問診療285名・在宅看取り64名
- がん・緩和ケア、神経難病(パーキンソン病・ALS)、認知症、栄養管理、褥瘡
- 居宅・施設の両方に伺います
- 月1回、院長が直接、症例を検討します
症例を積む環境としては、まだ3年目のクリニックにしては厚いほうだと思います。
なお、学会参加費・資格取得費用の補助は行っていません。 その分を給与・賞与としてお支払いする方針です。
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