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Column

病院から在宅医療へ移った医師が、最初に戸惑うこと

2026.10.04

「すぐに検査ができない」ことに慣れるまで時間がかかります

病院では、気になれば採血もCTもその場で出せます。在宅にはそれがありません。

限られた情報で判断し、必要なら連携先へつなぐ。「検査で確かめる」から「診察と経過で見立てる」に、判断の重心が移ります。

これは技術というより、慣れの問題です。同行を重ねるうちに、多くの方が自然に切り替わります。

患者さんの生活が見えてしまいます

外来では10分の診察で判断していた相手の、住まい・家族・食事・お金の事情まで見えます。

「なぜ薬を飲めていなかったのか」が、部屋に入った瞬間に分かることがあります。理由が見えると、打つ手が変わります。

一方で、見えてしまうがゆえに割り切れない場面も増えます。ここは慣れというより、向き不向きが分かれるところだと思います。

ご家族と話す時間が長くなります

病棟でも家族対応はありますが、在宅ではご家族が介護の当事者です。

「このまま家で診ていけるのか」「限界が来たらどうするのか」——医学的な判断と同じくらい、ご家族の状況を踏まえた判断が求められます。

一人で背負う医療ではありません

「在宅は孤独」というイメージを持たれる方がいますが、実際は逆のことが多いです。

訪問看護師、ケアマネジャー、リハビリスタッフ、薬剤師。一人の患者さんに、これだけの職種が関わります。

病院の中で完結していたものが、外に開いた形になるだけです。

キャリアは止まりません

「在宅に行くと専門性が止まるのでは」という不安をよく伺います。

在宅医療には在宅医療専門医をはじめとする資格制度があり、症例を積むこと自体は可能です。がん・緩和ケア、神経難病、認知症、栄養管理と、扱う領域にも幅があります。

当院の場合

  • 同行から始めていただきます。 いきなりお一人で伺っていただくことはありません
  • 外来と訪問の両方があるため、いきなり在宅専従になる必要はありません
  • 緊急時はクリニックとして24時間365日対応します
  • 1日だけ試していただくこともできます(有償)

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