訪問診療対象の疾患

高次脳機能障害

「脳卒中や頭部外傷のあと、通院がむずかしくなった」「記憶や注意の障害で受診の管理が大変」「感情のコントロールが難しく、慣れない場所が苦手」——高次脳機能障害のあるご本人・ご家族が、こうした理由で必要な医療をためらっていませんか。

住み慣れたご自宅で診察を受ける「訪問診療」や「在宅医療」という選択肢は、移動や環境変化の負担を減らし、再発予防や継続的な健康管理を支える助けになります。私たちは、ご本人の状態に合わせたペースで医療を提供し、ご家族の不安やお悩みを共に考えるパートナーです。

訪問診療のご相談は、HPからのお問い合わせのほか、直接、医師に話したいという方や、通院からの移行を迷っている方向けに外来でのご相談も承っております。

高次脳機能障害と訪問診療の対象

高次脳機能障害とは

高次脳機能障害は、脳卒中(脳梗塞・脳出血)や頭部外傷、脳炎などによって脳が損傷を受けた後に生じる、記憶・注意・遂行機能(段取りを立てて行動する力)・社会的な行動などの認知の障害です。外見からは分かりにくいため「見えない障害」とも呼ばれ、ご本人やご家族が対応に戸惑うことも少なくありません。

通院においては、麻痺などの身体的な後遺症による移動の負担に加え、疲れやすさ、環境の変化への適応のむずかしさ、感情のコントロールの低下などから「定期的な受診が続けにくい」ことが課題となる場合があります。受診が途切れると、再発予防のための血圧・生活習慣の管理が行き届かなくなることが心配されます。

訪問診療では、ご本人が最も安心できる「自宅」という環境で診察を行うため、移動や環境変化による負担を抑えながら、継続的な健康管理と再発予防に取り組むことが可能です。

訪問診療の対象となる方

訪問診療は、主に以下のような状況にある高次脳機能障害の方を対象としています。

  • 脳卒中や頭部外傷の後遺症があり、身体的な負担から通院が難しい方
  • 記憶や注意の障害により、受診日の管理や服薬の管理がむずかしい方
  • 疲れやすさや感情の起伏があり、慣れない医療機関の環境が苦手な方
  • 再発予防のために、高血圧・糖尿病・脂質異常症など生活習慣病の継続的な管理が必要な方
  • ご家族の高齢化などにより、ご本人を医療機関へ連れて行くことが負担になっている場合
  • リハビリを続けたいが、通所・通院の負担が大きい方

当院の訪問診療サポート

在宅で直面する具体的な不安

高次脳機能障害の方を在宅でケアされているご家族は、日々さまざまな不安や困りごとを抱えていらっしゃいます。

  • 再発への不安:血圧や生活習慣の管理が行き届かず、脳卒中などが再発しないか心配。
  • 通院の困難:移動や待ち時間の負担が大きく、定期受診を続けにくい。
  • 服薬管理の難しさ:飲み忘れや飲み間違いが起こりやすく、安定した服薬がむずかしい。
  • 症状の変化への不安:記憶や感情の変化にどう対応すればよいか分からない。
  • リハビリの継続:通所の負担で、せっかくのリハビリが途切れてしまわないか心配。
  • 家族の疲弊:見守りやケアが続き、介護するご家族自身が休めず疲れてしまう。

当院が提供できる専門的な治療・ケア

当院では、こうした不安を和らげ、ご本人とご家族が安心して生活できるよう、以下のようなケアを自宅で提供しています。

  • 継続的な健康管理と再発予防:血圧・血糖・脂質などの生活習慣病の管理を中心に、自宅で診察・処置を行い、脳卒中などの再発予防に取り組みます。
  • 服薬の調整と管理:飲み忘れを防ぐ工夫を含め、症状や生活に合わせた服薬をきめ細かく調整します。
  • リハビリ・専門医療機関との連携:訪問リハビリやリハビリテーション科・脳神経内科などの専門医療機関と連携しながら、生活機能の維持を支えます。
  • 内科的疾患への対応:かぜや発熱など、日常的な体調の変化にも自宅で対応します。
  • ご家族へのサポート:症状への接し方や生活環境の整え方について助言を行うとともに、ご家族の精神的なケアも大切にしています。
  • 24時間365日の緊急往診体制:当院は24時間365日、いつでも医師に連絡が取れる体制を整えています。夜間の急な体調の変化などの緊急時にも、医師や看護師が対応しますので、安心して療養生活を続けていただけます。

在宅療養を始めるためのサポート体制

高次脳機能障害の方が地域で安定して暮らすためには、医療だけでなくリハビリや福祉との連携が欠かせません。当院では、地域の専門医療機関やリハビリ職と連携を取りながら、日々の健康管理と再発予防をサポートします。必要に応じて専門医への紹介や、入院が必要な際の調整も行います。また、ケアマネジャー(介護支援専門員)や相談支援専門員と密に情報を共有し、生活全般の課題解決に取り組みます。

日々のケアにおいては、訪問看護ステーションや訪問リハビリと連携し、服薬確認やバイタルチェック、生活機能の維持を支える体制を整えることも可能です。医療と介護(福祉)が一体となってご本人を支えることで、ご家族の負担を軽減し、長く穏やかな在宅生活を実現します。

ご相談方法と診療開始までの流れ

当院は、墨田区、江東区、台東区、中央区、荒川区、江戸川区、千代田区を中心に訪問診療を提供しております。その他のエリアについても、患者様の状況やご希望に応じて対応可能な場合もございますので、個別にご相談ください。

① 外来でご相談いただく場合の流れ

外来でのご相談をご希望される場合の基本的な流れは以下の通りです。

  • 予約・受付:お電話またはWeb予約フォームより、外来相談の日時をご予約ください。
  • 外来相談:医師が現在の患者様のご様子や通院の課題、ご家族のお悩みをじっくりお伺いします。
  • 方針検討:訪問診療への移行が適切か、どのようなサポートがベストかを医師と共に検討します。

② 訪問診療を希望する場合の流れ

訪問診療をご希望される場合の基本的な流れは以下の通りです。

  • お問い合わせ:HPのお問い合わせフォーム、またはお電話にてご連絡ください。現在の状況を簡単にお伺いします。
  • 事前面談(相談員):当院の相談員が、ご自宅またはクリニックにて面談を行います。患者様の病状、生活状況、ご家族のご要望を詳細に確認し、制度や費用についてもご説明します。
  • 初回訪問・診療開始:面談内容を基に医師が治療計画を立て、初回訪問の日程を決定します。医師と看護師がご自宅へ伺い、診療を開始します。

詳しい流れはこちらのページへ

関連する訪問診療のご案内

高次脳機能障害による自宅での療養不安や症状でお悩みなら、まずご相談ください

「通院が難しいから」と医療を諦める必要はありません。高次脳機能障害の特性を理解した医師がご自宅へ伺うことで、ご本人様にとってもご家族様にとっても、穏やかで安心できる療養生活につながります。

再発予防の管理、服薬やリハビリの継続、ご家族だけで抱え込んでいる介護の悩みなど、どのようなことでも構いません。高次脳機能障害の在宅療養でお困りなら、まずご相談ください。私たちが一緒に、あなたらしい生活を支える方法を考えます。

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