睡眠外来症状

睡眠中に激しい頭痛で目覚める

こんなお悩みはありませんか?

  • 「夜間、突然の激しい頭痛で目が覚めてしまう」
  • 「頭痛が原因で睡眠が中断され、翌朝も疲れが残る」
  • 「何度も頭痛で目覚めるため、睡眠の質が低下している」
  • 「夜間の頭痛がつらくて、寝ることに不安を感じる」
  • 「頭痛薬を服用しても一時的な効果しかなく、根本的な解決になっていない」

夜間に頭痛で目覚めることは、睡眠の質を大きく低下させるだけでなく、日中の集中力低下や疲労感の原因となります。また、「また痛みで目覚めるのでは」という不安から、さらに入眠が難しくなる悪循環に陥りやすくなります。

睡眠中の頭痛の主な原因

1. 睡眠関連の頭痛

  • 睡眠時頭痛症候群
    • 睡眠中または起床時に発生する頭痛で、しばしば両側性で鈍痛として感じられる
    • レム睡眠期に関連して発生することが多い
  • 群発頭痛
    • 夜間、決まった時間帯に激しい痛みが片側に発生
    • 目の奥や側頭部の激痛で、15分〜3時間程度続く
    • 涙目や鼻づまりなどの症状を伴うことがある

2. 血圧変動に関連する頭痛

  • 高血圧性頭痛
    • 血圧の急激な上昇によって引き起こされる
    • 特に早朝に血圧が上昇しやすい「早朝高血圧」の方に多い

3. その他の要因

  • 片頭痛
    • 睡眠不足やストレスがトリガーとなり、夜間に発作が起こることがある
  • 薬物の離脱症状
    • 日中に使用している鎮痛薬の効果が切れることによる反動頭痛
  • 睡眠時無呼吸症候群
    • 睡眠中の無呼吸により酸素不足が起こり、頭痛の原因となる
    • 朝起きた時に頭痛を感じることが多い
  • 睡眠環境の問題
    • 不適切な枕や寝具、部屋の環境(温度・湿度・照明など)

放置するとどうなる?

夜間の頭痛を放置すると、以下のような問題が生じることがあります:

  • 慢性的な睡眠不足
    • 疲労の蓄積、免疫力の低下
    • 日中のパフォーマンス低下
  • 頭痛の慢性化
    • 痛みの閾値が下がり、より軽微な刺激でも頭痛が起こりやすくなる
  • 心身への悪影響
    • ストレスホルモンの増加
    • 不安や抑うつ症状の悪化
  • 薬物乱用頭痛のリスク
    • 頭痛薬の過剰使用による新たな頭痛の発生

すみだ両国まちなかクリニックでの診療

1. 詳しい問診と評価

  • 頭痛の性質(部位、強さ、頻度、持続時間)の確認
  • 睡眠習慣や生活リズムの確認
  • 既往歴や服用中の薬の確認
  • 頭痛日記をつけていただき、パターンを分析

2. 身体所見と検査

  • 血圧測定
  • 必要に応じた血液検査
  • 頭痛の原因となる基礎疾患の評価

3. 原因に応じた治療

原発性頭痛(片頭痛、群発頭痛など)の場合

  • 適切な予防薬・頓服薬の処方
  • 頭痛のトリガーとなる要因の特定と回避法の指導

二次性頭痛(他の疾患が原因)の場合

  • 高血圧に対する降圧薬治療
  • 睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、簡易検査を実施
  • CPAP療法の導入検討(重症の睡眠時無呼吸症候群の場合)

睡眠障害に対するアプローチ

  • 睡眠衛生指導(規則正しい睡眠習慣の確立)
  • 必要に応じた睡眠薬の処方
  • 睡眠環境の改善アドバイス

4. 総合的なアプローチ

  • ストレス管理技法の指導
  • リラクゼーション法の紹介
  • 必要に応じて専門医療機関をご紹介

症状改善のためのセルフケア

夜間の頭痛を改善するために、以下の点に注意しましょう:

睡眠環境の整備

  1. 適切な枕と寝具の選択
    • 首や肩に負担がかからない高さの枕を使用
    • 体圧分散に優れたマットレスの使用を検討
  2. 快適な睡眠環境づくり
    • 室温は26℃以下、湿度は50〜60%程度に調整
    • 光や音などの外部刺激を最小限に

生活習慣の改善

  1. 規則正しい睡眠スケジュール
    • 毎日同じ時間に就寝・起床する習慣をつける
    • 休日も平日と同じリズムを維持
  2. 就寝前のリラックス
    • 入浴や軽いストレッチ
    • スマホやパソコンの使用を控える(ブルーライトを避ける)
  3. 食事と水分
    • 就寝前の過食や空腹を避ける
    • カフェインやアルコールは控える
    • 適切な水分摂取(夜間頻尿につながらない程度)
  4. 姿勢と体勢
    • 頸部に負担がかからない姿勢で就寝
    • 仰向けや横向きなど、頭痛が起きにくい体勢を見つける

こんな方は早めの受診をおすすめします

  • 今までに経験したことのない激しい頭痛で目覚める
  • 頭痛に加えて、吐き気・嘔吐、麻痺、意識障害などの症状がある
  • 頭痛の頻度や強さが増している
  • 3週間以上、夜間の頭痛が続いている
  • 市販の頭痛薬で効果がない、または効果が一時的
  • 日中のパフォーマンスに明らかな影響が出ている

まとめ

睡眠中に激しい頭痛で目覚めることは、決して軽視すべきではありません。原因は様々で、単純な睡眠環境の問題から、高血圧や睡眠時無呼吸症候群といった疾患まで幅広く考えられます。

すみだ両国まちなかクリニックでは、患者さん一人ひとりの症状や生活背景に合わせた診断と治療を行い、夜間頭痛の改善と睡眠の質向上をサポートします。「夜に頭痛で目覚めてつらい」「睡眠の質が低下している」とお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

WEB予約WEB予約
LINE公式LINE公式
電話する電話する