睡眠外来症状

寝汗とほてりで眠りが妨げられる

こんな症状でお悩みではありませんか?

  • 「夜中に突然の暑さとほてりで目が覚めてしまう」
  • 「寝ている間に汗をかき、パジャマや寝具が濡れてしまう」
  • 「ほてりと寝汗のせいで何度も目覚め、熟睡感がない」
  • 「暑くもない時期なのに、夜になると体が熱くなる」
  • 「ほてりと寒気が交互に来て、安定して眠れない」
  • 「寝汗がひどく、夜中にパジャマを着替えることもある」

このような寝汗やほてりによる睡眠の問題は、様々な原因から生じる可能性があります。特に更年期の女性に多く見られますが、男性や他の年代でも発生することがあります。症状が続くと睡眠の質が低下し、日中の疲労感や集中力低下につながることがあります。

寝汗とほてりの主な原因

1. ホルモンの変化

  • 更年期障害:エストロゲンの減少により体温調節機能が乱れる
  • 月経前症候群(PMS):月経周期に伴うホルモン変動
  • 甲状腺機能亢進症:代謝が亢進し、体温上昇や発汗が増加

2. 生活習慣の問題

  • 寝室環境:室温が高い、厚すぎる布団や衣類
  • 飲食習慣:就寝前の辛い食事、アルコール、カフェイン
  • 運動のタイミング:就寝直前の激しい運動

3. 身体的要因

  • 感染症:風邪、インフルエンザなどによる発熱
  • 睡眠時無呼吸症候群:呼吸の一時停止による身体的ストレスで発汗
  • 肥満:体温調節機能の低下や代謝の変化
  • 自律神経の乱れ:ストレスや疲労による交感神経の過剰な活動

4. 薬剤の影響

  • 抗うつ薬抗不安薬の副作用
  • 解熱鎮痛薬の反動(解熱後の発汗)
  • ホルモン補充療法の調整不足

寝汗とほてりが睡眠に与える影響

  • 睡眠の分断:寝汗やほてりで目覚め、睡眠サイクルが中断される
  • 浅い睡眠:不快感により深い睡眠(徐波睡眠)が減少
  • 二次的な不眠:「また汗をかくのでは」という不安から入眠困難に
  • 日中の疲労感:質の良い睡眠が取れないことによる慢性的な疲労
  • 精神的ストレス:症状への不安や対処に伴うストレス

すみだ両国まちなかクリニックでの診療

当院の睡眠外来では、寝汗やほてりによる睡眠問題に対して以下のような診療・治療を行っています。

1. 詳しい問診と評価

  • 症状の詳細(頻度、強さ、タイミングなど)
  • 生活習慣や寝室環境の確認
  • 既往歴や月経状態の確認
  • 服用中の薬の確認

2. 原因の特定のための検査

  • 必要に応じて血液検査(ホルモン値、甲状腺機能、炎症反応など)
  • 睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は簡易検査を実施
  • 感染症が疑われる場合は必要な検査を実施

3. 原因に応じた治療

更年期障害による場合
  • 症状の程度に応じた漢方薬や西洋薬の処方
  • 生活習慣の見直しアドバイス
  • 必要に応じて婦人科との連携
自律神経の乱れや生活習慣が原因の場合
  • 自律神経を整えるための生活リズム指導
  • ストレス管理法の指導
  • 就寝環境の改善アドバイス
睡眠時無呼吸症候群の場合
  • 重症度に応じてCPAP療法を導入
  • 定期的なフォローアップと機器調整
その他の内科的疾患が原因の場合
  • 基礎疾患の治療
  • 必要に応じて専門医療機関をご紹介

寝汗とほてりを改善するための生活習慣アドバイス

寝室環境の調整

  1. 適切な室温と湿度:夏は26℃前後、冬は20℃前後、湿度は50〜60%を目安に
  2. 通気性の良い寝具:吸湿性・放湿性に優れた素材(綿、麻、竹など)を選ぶ
  3. 重ね着スタイル:一枚の厚い寝具より、薄い寝具を重ねる方が調節しやすい
  4. 扇風機やエアコン:風が直接当たらない位置に設置

就寝前の習慣

  1. 入浴のタイミング:就寝の1〜2時間前に38〜40℃のぬるめの温度で入浴
  2. 食事内容:辛い食べ物、刺激物、高脂肪食の摂取を控える
  3. 飲み物:カフェイン、アルコールは就寝3時間前までに
  4. 軽いストレッチやリラクゼーション:自律神経のバランスを整える

日中の過ごし方

  1. 適度な運動:ウォーキングなどの有酸素運動を習慣にする(就寝直前は避ける)
  2. 規則正しい生活:起床・食事・就寝時間を一定に保つ
  3. ストレス管理:瞑想、深呼吸法などのリラクゼーション法を取り入れる
  4. 水分摂取:日中からこまめに水分補給を行う(就寝直前の大量摂取は避ける)

寝汗への対策

  1. 就寝時の服装:吸湿性の高い素材(綿など)のパジャマを選ぶ
  2. 予備のパジャマ:ひどい寝汗の場合は、ベッドサイドに替えのパジャマを用意
  3. 汗取りパッド:枕や背中の下に敷くタイプの汗取りパッドの使用
  4. 夜間の水分:汗をかいた時のための水分をベッドサイドに準備

こんな方は早めの受診をおすすめします

  • 寝汗やほてりのために睡眠が著しく妨げられ、日中の活動に支障がある
  • 寝汗が特に頻繁(週に3回以上)で大量にある
  • 寝汗・ほてりに加えて体重減少や倦怠感、発熱などの症状がある
  • 女性で月経不順や閉経前後の時期に症状が出現・悪化している
  • 自己流の対策を試しても症状が改善しない

まとめ

寝汗やほてりによる睡眠の問題は、単なる不快感だけでなく、睡眠の質を大きく損ない、日中の活動や健康にも影響を及ぼします。原因は様々ですが、適切な診断と対策により、多くの場合改善が期待できます。

すみだ両国まちなかクリニックでは、患者さん一人ひとりの症状や生活背景に合わせた診断と治療を行い、より良い睡眠と生活の質の向上をサポートします。「寝汗やほてりで眠れない」「夜中に何度も汗で目が覚める」といったお悩みをお持ちの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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