睡眠外来症状
慢性的な睡眠不足で日中眠気
こんな症状でお悩みではありませんか?
- 「会議中や仕事中に強い眠気に襲われ、集中できない」
- 「電車内や昼休みに必ず眠気に負けてしまう」
- 「運転中に眠気と闘うことが多く、危険を感じる」
- 「休日になるとほとんど一日中寝ていたくなる」
- 「いくら寝ても疲れが取れず、常に睡眠不足感がある」
- 「周囲から『いつも眠そうだね』と言われる」
これらの症状が続くと、単なる「眠気」の問題だけでなく、仕事のパフォーマンス低下、対人関係のトラブル、事故のリスク増加など、生活の質を大きく下げる原因になります。
慢性的な日中の眠気の主な原因
1. 生活習慣による睡眠不足
- 就寝時間の遅延(スマホやPC、テレビなどの夜間利用)
- 早朝からの通勤・通学による睡眠時間の短縮
- 不規則な睡眠スケジュール(シフトワークなど)
- 過度の残業や持ち帰り仕事で睡眠時間が削られる
2. 睡眠の質の低下
- 睡眠環境の問題(騒音、光、室温など)
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
- レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)
- 周期性四肢運動障害
3. 心身の不調によるもの
- うつ病や不安障害などの精神疾患
- 慢性疲労症候群
- 甲状腺機能低下症などの内科的疾患
- 更年期障害
- 薬剤の副作用(抗ヒスタミン薬、抗うつ薬、降圧薬など)
日中の強い眠気が続くことによるリスク
- 交通事故や作業中の事故:眠気による注意力低下が重大な事故につながる可能性
- 仕事や学業のパフォーマンス低下:集中力・記憶力・判断力の低下により、学業成績や仕事の効率が落ちる
- メンタルヘルスへの影響:慢性的な睡眠不足はうつ状態や不安を引き起こすことがある
- 生活習慣病リスクの増加:睡眠不足は肥満、高血圧、糖尿病などのリスクを高める
- 免疫力の低下:風邪などの感染症にかかりやすくなる
すみだ両国まちなかクリニックでの診療
すみだ両国まちなかクリニックの睡眠外来では、日中の眠気でお悩みの患者さんに対して、原因を特定し適切な治療を行います。
1. 詳しい問診と評価
- 睡眠習慣や生活スタイルの確認
- 日中の眠気の程度や状況の評価
- 睡眠日誌の記録をお願いすることも
- 既往歴や服用中の薬の確認
2. 検査による原因究明
- 必要に応じて血液検査(貧血、甲状腺機能、血糖値など)
- 睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は簡易検査を実施
- 精神疾患のスクリーニング
3. 原因に応じた治療
生活習慣による睡眠不足の場合
- 睡眠衛生指導(就寝・起床時間の調整、睡眠環境の改善など)
- 仕事や生活スタイルに合わせた効率的な睡眠のとり方のアドバイス
- リラクゼーション法の指導
睡眠時無呼吸症候群の場合
- 重症度に応じてCPAP療法を導入
- 定期的なフォローアップと機器調整
内科的・精神的疾患による場合
- 原因疾患の治療
- 必要に応じて専門医療機関をご紹介
概日リズム睡眠障害の場合
- 光療法などのアドバイス
- 生活リズムの調整指導
- 必要に応じた薬物療法
日中の眠気改善のための生活習慣アドバイス
夜間の睡眠の質を高める
- 規則正しい就寝・起床時間:休日も平日と同じリズムを保つことが理想的
- 就寝環境の整備:静かで暗く、適温(夏は26℃前後、冬は20℃前後)の環境づくり
- 就寝前のルーティン確立:入浴後、軽い読書やストレッチなどリラックスできる活動
- 就寝前のブルーライト回避:スマホやパソコン、テレビは就寝1時間前には終了
- カフェイン・アルコールの制限:カフェインは午後以降、アルコールは就寝直前の摂取を避ける
日中の過ごし方
- 朝日を浴びる:起床後すぐに日光を浴びることで体内時計をリセット
- 短時間の昼寝の活用:15〜20分の昼寝(パワーナップ)を取り入れる
- 適度な運動:日中の運動習慣が夜の睡眠の質を高める
- リズムを整える食事:食事時間を規則的に、夕食は就寝3時間前までに
こんな方は早めの受診をおすすめします
- 十分な睡眠時間を確保しているつもりでも、日中の強い眠気が続く
- いびきや睡眠中の呼吸停止を指摘されたことがある
- 仕事中や運転中の居眠りで危険を感じることがある
- 夜間の睡眠が分断され、熟睡感がない
- 眠気対策として過度のカフェイン摂取や市販薬に頼っている
睡眠不足と日中の眠気に関するよくある質問
Q: 日中の眠気対策として、カフェインを多く摂っていますが問題ありませんか?
A: 短期的には効果がありますが、過剰摂取や夕方以降の摂取は夜の睡眠を妨げ、悪循環を生み出す可能性があります。カフェインに頼らずに眠気の根本原因を解決することが重要です。
Q: 平日の睡眠不足を休日にまとめて解消するのは効果的ですか?
A: いわゆる「睡眠負債」を週末にまとめて返済する方法は理想的ではありません。体内時計が乱れ、月曜日に再び調整する必要が生じます。毎日一定の睡眠時間を確保する習慣づくりが重要です。
Q: 昼寝は日中の眠気対策として効果的ですか?
A: 15〜20分程度の短時間の昼寝は、午後の集中力回復に効果的です。ただし、30分以上の長い昼寝は深い睡眠に入ってしまい、起きた後にかえって眠気が増すことがあります。また、夕方以降の昼寝は夜の睡眠に影響するため避けましょう。
まとめ
慢性的な睡眠不足と日中の眠気は、単なる不快感だけでなく、健康や安全、仕事のパフォーマンスにも大きく影響します。生活習慣の改善で対処できる場合もありますが、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害が隠れていることも少なくありません。
すみだ両国まちなかクリニックでは、患者さん一人ひとりの生活背景や症状に合わせた診断と治療を行い、日中の眠気を解消して生活の質の向上をサポートします。「いつも眠い」「集中できない」とお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。