内科症状
のどの痛み・せきがひどい…それ、ただの風邪だと思っていませんか?
「いつもよりのどがヒリヒリして、飲み込むたび痛い」「せきがひどくて夜眠れず、朝になると声も枯れている」
このように、のどの痛みやせきを訴える症状は「ちょっとした風邪」と捉えられがちですが、実は様々な原因が潜んでいる可能性があります。場合によっては、二次感染による重症化や、インフルエンザ・細菌感染が隠れていることも…。ここでは、のどの痛みとせきが長引くときに疑うべき原因や、早めに受診すべきサインを整理しました。
のどの痛み・せきが出る主な原因
- 急性上気道炎(風邪)
- ウイルスや細菌などにより鼻・のど・気管が炎症を起こす状態
- 発熱や倦怠感をともなうケースも多く、「自然に治る」と思って放置すると、気管支炎や肺炎に進行する恐れも
- インフルエンザ
- 高熱と全身倦怠感・筋肉痛を引き起こすのが特徴的。ただし、のどの痛みや強いせきで来院する方も少なくありません
- 高熱と全身倦怠感・筋肉痛を引き起こすのが特徴的。ただし、のどの痛みや強いせきで来院する方も少なくありません
- 細菌性咽頭炎・扁桃炎
- 溶連菌をはじめとする細菌がのどに感染すると、強いのどの痛みと白い膿がつくなどの症状が現れる
- 抗生物質が必要になるケースが多く、放置すると合併症が起きることも
- 気管支喘息・アレルギー性の症状
- せきが長引く場合、のどの炎症というより気管支から来る症状も考えられる
- ぜーぜー・ヒューヒューという呼吸音や夜間の強いせきは喘息を疑うサイン
- その他
- たばこの吸いすぎや口呼吸によるのどの乾燥
- 逆流性食道炎での刺激、声の酷使による咽頭炎など多彩な要因がある
こんな症状が続くなら要注意
- のどの痛みが1週間以上改善しない
- せきが夜も止まらず、眠れないほどひどい
- 高熱が出て、のどを観察すると白や黄色の膿が見られる
- 声がかれており、飲み込むのもつらい
- インフルエンザが流行している時期に、倦怠感や関節痛を伴う
自己判断で様子見しすぎると、合併症のリスクや家族への感染拡大を招きかねません。
家庭でできるケア
- 十分な水分補給と安静
- のどを乾燥させないために、こまめに水やお茶を飲む
- 熱があるときは無理をせず寝て回復を図る
- 加湿・マスクの活用
- 部屋が乾燥しすぎるとせきがひどくなる場合が多い
- 外出時はマスクでのどへの刺激を減らす
- のどを酷使しない
- 大声を出す、長時間話し続けるなどは炎症を悪化させやすい
- 調子が悪いときは、可能な限り声を休めるように
- うがい・手洗い
- ウイルス・細菌の侵入を抑えるため、帰宅時の手洗い・うがいはこまめに行う
受診のタイミング・ポイント
- 熱が下がらず、のどの痛みがどんどん悪化
- 強いせきで嘔吐する、夜眠れないほど苦しい
- インフルエンザかもしれない時期だが、迅速検査を受けていない
- 家族にも同じ症状が広がっている
こうした場合、医師の診察で原因を特定することが早期回復の近道です。特に細菌性の場合は抗生物質が必要ですし、インフルエンザや溶連菌感染などは早めに特定しないと重症化リスクが高まります。
当院でできるサポート
すみだ両国まちなかクリニックでは、以下のような診察・検査・治療を行っています。
- 問診・視診でのどの腫れや膿、粘膜の状態を確認
- 迅速検査(インフルエンザ、溶連菌など)を必要に応じて実施
- 血液検査などで、肺炎や他の合併症を疑う場合をチェック
- 原因に合わせた処方(抗生物質、抗インフルエンザ薬、アレルギー薬など)や、のどを守る生活アドバイス
- 長引くせきが気管支喘息やアレルギー性のものと考えられる際には専門的な検査や治療も
のどの痛みやせきが「たいしたことない」と思いがちですが、放置して悪化すると治りも遅く、体力を消耗するばかり。少しでも長引いている、症状が強いと感じたら遠慮なくご相談ください。早めの受診で、のどのつらさを軽減し、スムーズに日常へ戻れるよう、私たちがサポートいたします。