内科症状

血圧が高く、めまいや頭痛が続く

「最近、頭が重くてズキズキ痛むことが多い」「立ち上がるとフラッとめまいがして危ない」
もし、こうした症状に加えて血圧が高めだと指摘されているなら、高血圧が原因で頭痛やめまいが起こっている可能性があります。高血圧は“サイレントキラー”と呼ばれるほど自覚症状が乏しく、「なんとなく不調」という段階で見逃されがち。しかし、そのまま放置すると、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞など重大な合併症を招くリスクが高まります。ここでは、頭痛やめまいを伴う高血圧の原因や、早めに受診すべきポイントをまとめました。

なぜ頭痛やめまいが起こるのか?

高血圧では、血管に常に強い圧力がかかるため、脳の血流や自律神経が乱れて様々な不調を引き起こすことがあります。頭痛やめまいもその代表的な症状です。

  1. 血管が収縮・拡張を繰り返す
    • 血圧が急に上がったり下がったりすることで、頭部の血流が不安定になり頭痛やめまいを感じる。
  2. 動脈硬化の進行
    • 血管の壁が厚く硬くなると、血流がスムーズにいかなくなり、脳への酸素・栄養供給に影響を与える。
  3. 自律神経の乱れ
    • 血圧を調整する自律神経に負荷がかかり、めまい・倦怠感・動悸など多彩な症状が出ることがある。

「頭痛なんてよくあること」と片付けがちですが、高血圧が背景にある頭痛の場合、根本の血圧対策をしないと症状が改善しにくいのが特徴です。

こんな症状が続くなら要注意

  • 朝起きたときにズキズキする頭痛がほぼ毎日
  • 立ち上がるとクラクラして、ふらつく
  • 耳鳴りや肩こりを伴う
  • 検診や家庭で測っても常に血圧が高い(140/90mmHg以上 など)
  • 家族に脳卒中や心臓病の既往歴が多い

これらの症状を自己判断で放置していると、動脈硬化が着実に進んで脳卒中や心筋梗塞といった大きな病気を引き起こすリスクが高まります。

高血圧と関連する合併症

  1. 脳卒中(脳出血・脳梗塞)
    • 血管が破れたり詰まったりすることで、手足の麻痺や言語障害など重篤な後遺症を残す可能性あり。
  2. 心筋梗塞や狭心症
    • 冠動脈が狭くなり、胸の痛みや圧迫感を生じ、血流が途切れると心筋梗塞を引き起こす。
  3. 腎機能障害
    • 腎臓の血管にも高圧がかかるため、腎臓がダメージを受け、タンパク尿やむくみにつながることがある。
  4. 大動脈瘤・大動脈解離
    • 大動脈が膨らんだり、内壁が裂ける危険が高まる。

高血圧は合併症が発症して初めて気づくケースも多いため、早期発見と管理が重要です。

家庭でできる対策

  1. 毎日の血圧チェック
    • 朝起きてすぐと、夜寝る前など、時間を決めて測定。変化を記録するだけでも早期発見につながる。
  2. 生活習慣の見直し
    • 塩分を控えめ(1日6g未満を目安)にする努力や、外食の頻度を減らす
    • アルコールやたばこを控え、適度な有酸素運動(ウォーキング、軽いジョギングなど)を取り入れる
  3. 適度な休息・ストレスケア
    • 過度なストレスや睡眠不足は血圧を上げる大きな要因。深呼吸やストレッチなどでリラックス法を身につける

受診すべきタイミング

  • 血圧が140/90mmHg以上の状態が繰り返し測定される
  • 頭痛・めまいが1週間以上続き、改善の兆しがない
  • 胸の圧迫感、肩こり、耳鳴りも伴い、日常生活に支障が出る
  • 家族歴がある(親や兄弟に高血圧、脳卒中、心臓病患者が多い)

高血圧の怖さは、動脈硬化の進行により重大な病気を引き起こす点です。早めに医療機関へ相談し、必要な検査を受けましょう。

すみだ両国まちなかクリニックでのサポート

当院では、血圧が高い+頭痛やめまいの患者さんに対し、以下のような診察・検査・治療を行っています。

  • 問診・血圧測定、血液検査
    • 糖尿病や脂質異常症との関連もチェックし、動脈硬化リスクを総合的に判断
  • 必要に応じて心電図、胸部レントゲン、エコー検査などで心臓や血管の状態を評価(必要に応じて専門医療機関を紹介します)
  • 降圧薬(ACE阻害薬、ARB、利尿薬、カルシウム拮抗薬など)の処方検討
    • 個々の患者さんの生活習慣や合併症リスクに合わせて薬を選択
  • 生活習慣の指導・フォローアップ
    • 食塩制限の方法、適度な運動、減量をサポートし、再発や悪化を防ぐ

頭痛・めまいは一見軽そうに思えますが、高血圧が原因なら根本的な血圧の管理が欠かせません。早期に診断を受け、合併症を防ぎながら生活習慣を整えることで、将来の脳卒中や心筋梗塞リスクを大幅に下げることができるのです。

まとめ

  • 血圧が高く、頭痛・めまいが続く場合、放置せず医療機関で原因を特定することが大切
  • 生活習慣(塩分・運動・ストレスケアなど)を見直しつつ、必要に応じて降圧薬でコントロール
  • すみだ両国まちなかクリニックでは総合的な検査・治療のほか、生活指導や専門機関との連携で、あなたの健康をしっかり支えます

「単なる頭痛」と思い込みがちな症状でも、高血圧との関連を見逃すと深刻な結果を招くことがあります。日頃から血圧や体調に注意し、少しでも不安なサインがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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