内科症状

微熱と全身の節々の痛み

「なんとなく体がだるく、37度台の熱が何日も続いている」「首や肩、腰など全身の節々が痛み、朝起きるのがつらい」
このような微熱と全身の節々の痛みが続く場合、単なる疲れや風邪だけでなく、様々な病気が隠れている可能性があります。特に熱が長引き、痛みが移動したり変化したりする場合は、ウイルス感染症や自己免疫疾患などが関わっていることも考えられます。症状を軽視せず、適切な診断と対処を行うことが大切です。

微熱と節々の痛みの主な原因

  1. 感染症
    • インフルエンザや風邪などのウイルス感染:急性期は高熱が出ることが多いが、回復期には微熱と関節痛が残ることも
    • マイコプラズマ感染症:のどの痛みや咳とともに、微熱や関節痛が長引く
    • 伝染性単核球症(EBウイルス感染):のどの痛み、リンパ節の腫れ、微熱、全身倦怠感が特徴
    • 新型コロナウイルス感染症:発熱、関節痛、倦怠感などの症状が現れることがある
  2. 自己免疫・炎症性疾患
    • 関節リウマチ:対称性の関節痛と腫れ、朝のこわばりと微熱が特徴
    • 全身性エリテマトーデス(SLE):発熱、関節痛、皮疹、倦怠感など多彩な症状
    • 線維筋痛症:全身の慢性的な痛みと倦怠感、睡眠障害を伴うことが多い
    • 成人スティル病:高熱、関節痛、特徴的な発疹が出現
  3. その他の原因
    • 悪性腫瘍:リンパ腫などの血液腫瘍では、原因不明の微熱が続くことがある
    • 薬剤性:薬に対するアレルギー反応で発熱や関節痛を生じることも
    • 甲状腺機能亢進症:代謝が上がり、微熱や発汗増加、筋肉痛を伴うことがある

2.こんな症状があれば要注意

  • 微熱(37.0~37.9℃)が2週間以上続く
  • 夜間に熱が上がり、寝汗をかく
  • 関節の腫れや赤みを伴う痛み
  • 皮膚に発疹や紫斑が出現する
  • リンパ節の腫れや痛み
  • 長引く倦怠感で日常生活に支障がある
  • 原因不明の体重減少
  • 発熱とともに頭痛や意識障害などの神経症状がある(髄膜炎など緊急性の高い感染症の可能性)

このような症状がある場合、単なる疲れや季節の変わり目と考えず、医療機関での適切な評価が必要です。

セルフケアと生活の工夫

  1. 適切な休息
    • 十分な睡眠時間を確保し、体を休める
    • 無理な活動を避け、症状に合わせて休養を取る
  2. 水分と栄養
    • こまめな水分補給で脱水を防ぐ
    • バランスの良い食事で免疫力をサポート
    • 消化のよい食事を心がける
  3. 温度管理
    • 体を冷やしすぎない(シャワーは湯温に注意)
    • 寝汗をかく場合は、寝具や衣類をこまめに替える
  4. 痛みの緩和
    • 市販の解熱鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)で一時的な緩和を図る(ただし自己判断での長期使用は避ける)
    • 痛む関節を温めたり、軽いストレッチで血行を促進
  5. ストレス管理
    • ストレスが症状を悪化させることもあるため、リラクゼーション法を取り入れる
    • 無理なく過ごせる範囲で生活リズムを整える

いつ受診すべき?

  • 微熱が2週間以上続く
  • 市販薬で一時的に改善しても、再び熱や痛みが戻ってくる
  • 疲労感や倦怠感が強く、日常生活に支障がある
  • 関節の痛みや腫れが悪化している
  • 上記の「要注意サイン」がある

自己判断で様子を見続けると、診断や治療が遅れ、病状が進行するリスクもあります。長引く微熱や全身の痛みは、体からの重要なシグナルかもしれません。

診察・検査で何がわかる?

  1. 問診と診察
    • 症状の経過、特徴、日常生活への影響などを詳しく確認
    • 関節の腫れや圧痛、リンパ節の腫れ、皮膚症状などをチェック
  2. 血液検査
    • 炎症反応(CRP、赤沈など)で炎症の程度を評価
    • 血算(白血球数、貧血の有無など)
    • 自己抗体検査(リウマチ因子、抗核抗体など)
    • 感染症検査(ウイルス抗体など)
  3. 画像検査
    • 必要に応じて胸部レントゲンや関節のレントゲン
    • CTやMRIで詳細な評価
  4. その他の検査
    • 尿検査
    • 必要に応じて、特殊な感染症検査や自己抗体検査

すみだ両国まちなかクリニックでのサポート

すみだ両国まちなかクリニックでは、微熱と全身の節々の痛みを訴える患者さんに対し、下記のような診療を行っています。

  1. 丁寧な問診と診察
    • 症状の経過や特徴を詳しく聞き取り
    • 全身状態の確認と関節の診察
  2. 基本的な検査
    • 血液検査(炎症反応、血算、肝機能、腎機能など)
    • 尿検査
    • 必要に応じたインフルエンザ検査や溶連菌検査などの迅速検査
  3. 初期治療とアドバイス
    • 症状や検査結果に基づいた適切な薬物療法
    • 生活習慣や休養に関するアドバイス
    • 経過観察のポイント
  4. 専門医療機関との連携
    • 自己免疫疾患や専門的な感染症が疑われる場合は、リウマチ・膠原病内科や感染症内科などの専門医をご紹介
    • 画像検査(CT、MRIなど)や特殊検査が必要な場合は、連携医療機関をご案内
    • 専門的な治療開始後も、日常的な健康管理や経過観察をサポート

「風邪が長引いているだけ」「年齢のせいだろう」と自己判断せず、微熱や全身の痛みが続く場合は早めにご相談ください。
すみだ両国まちなかクリニックでは、症状の原因を総合的に評価し、必要に応じて専門医療機関と連携しながら、あなたの健康回復をサポートいたします。

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