内科症状
急な高熱と筋肉痛が全身に
「突然38℃以上の熱が出て、全身の筋肉が痛む」「熱が高く、手足や腰の筋肉痛が強くて動くのもつらい」
こうした急な高熱と全身の筋肉痛が同時に現れる場合、多くはウイルス感染症や細菌感染症が原因と考えられます。特にインフルエンザやCOVID-19などの呼吸器感染症では、これらの症状が特徴的です。ただし、他の深刻な疾患が隠れている可能性もあるため、症状の程度や持続期間によっては早期の医療機関受診が重要です。
急な高熱と全身の筋肉痛の主な原因
- ウイルス感染症
- インフルエンザ:突然の高熱(38℃以上)と強い全身の筋肉痛が特徴。頭痛、関節痛、乾いた咳などを伴うことが多い
- COVID-19:発熱、筋肉痛に加え、咳、息切れ、味覚・嗅覚障害などが現れることも
- デング熱:高熱、激しい筋肉痛・関節痛(「骨折り熱」とも呼ばれる)、発疹、頭痛などが特徴
- エンテロウイルス感染症:突然の発熱と筋肉痛に加え、のどの痛み、発疹などが現れることがある
- インフルエンザ:突然の高熱(38℃以上)と強い全身の筋肉痛が特徴。頭痛、関節痛、乾いた咳などを伴うことが多い
- 細菌感染症
- レジオネラ肺炎:急な高熱、筋肉痛、頭痛、肺炎症状(咳、息切れ)を伴う
- マイコプラズマ感染症:徐々に進行する発熱、筋肉痛、長引く咳などが特徴
- レプトスピラ症:動物の尿に汚染された水や土壌からの感染。高熱、筋肉痛、頭痛、結膜充血などを引き起こす
- レジオネラ肺炎:急な高熱、筋肉痛、頭痛、肺炎症状(咳、息切れ)を伴う
- その他の疾患
- 悪性症候群:一部の向精神薬の副作用で、高熱、筋肉硬直、意識障害などが急に現れる
- 甲状腺クリーゼ:甲状腺機能亢進症の急性増悪で、高熱、頻脈、筋力低下、意識障害などを引き起こす
- 自己免疫疾患の急性発症:全身性エリテマトーデスやスティル病などで、高熱と筋肉痛が現れることがある
- 悪性症候群:一部の向精神薬の副作用で、高熱、筋肉硬直、意識障害などが急に現れる
2.こんな症状があれば要注意
- 39℃以上の高熱が続く、または解熱剤で一時的に下がってもすぐに上昇する
- 強い頭痛や意識障害を伴う高熱(髄膜炎などの可能性)
- 呼吸が苦しい、息切れがする(肺炎の可能性)
- 皮膚に紫色の発疹や出血斑が出現する(重症感染症の可能性)
- 尿量が極端に減る、尿の色が濃い茶色になる(腎機能障害の可能性)
- 激しい筋肉痛で動けないほど、または筋肉の腫れや赤みを伴う
- 嘔吐を繰り返す、または脱水症状(口の渇き、皮膚の乾燥など)がある
- 高熱とともに首のこわばりがある(髄膜炎の可能性)
これらの症状が見られる場合は、自己判断せず、速やかに医療機関を受診することが重要です。
家庭でできる対処法
- 安静と休息
- 十分な休息をとり、体を休める
- 無理な活動を避け、回復するまで仕事や学校は休む
- 十分な休息をとり、体を休める
- 水分補給
- 発熱による脱水を防ぐため、こまめに水分を補給する
- お茶、水、スポーツドリンク(塩分・糖分を含む)がおすすめ
- 発熱による脱水を防ぐため、こまめに水分を補給する
- 体温管理
- 解熱剤(アセトアミノフェンなど)で高熱による辛さを和らげる
- 氷枕や冷たいタオルで首や脇の下、足の付け根など太い血管がある部分を冷やす
- 解熱剤(アセトアミノフェンなど)で高熱による辛さを和らげる
- 栄養補給
- 消化の良い食事を少量ずつ摂る
- 食欲がない場合は、スープやゼリーなど液体に近い食品から始める
- 消化の良い食事を少量ずつ摂る
- 感染予防
- 家族への感染を防ぐため、マスクの着用やこまめな手洗いを心がける
- 使用したティッシュはすぐに捨て、タオルの共用を避ける
- 家族への感染を防ぐため、マスクの着用やこまめな手洗いを心がける
いつ、どのように受診すべき?
- 39℃以上の高熱が24時間以上続く場合
- 呼吸困難、強い頭痛、意識障害などの重篤な症状を伴う場合(緊急受診が必要)
- 基礎疾患(糖尿病、心臓病、呼吸器疾患など)がある場合
- 65歳以上の高齢者や乳幼児の場合
- 妊婦の場合
- 解熱剤を使用しても熱が下がらない、または数時間で再び上昇する場合
受診の際は、事前に電話で症状を伝え、マスクを着用するなど感染拡大防止に配慮しましょう。特にインフルエンザやCOVID-19が疑われる場合は、直接医療機関に行く前に電話での相談が重要です。
診察・検査で何がわかる?
- 問診と診察
- 症状の発症時期、経過、程度などを詳しく確認
- 全身状態、呼吸状態、皮膚所見、リンパ節腫脹などをチェック
- 症状の発症時期、経過、程度などを詳しく確認
- 基本的な検査
- 血液検査(炎症反応、血算、肝機能、腎機能など)
- 尿検査
- 必要に応じてインフルエンザ検査、COVID-19検査などの迅速検査
- 血液検査(炎症反応、血算、肝機能、腎機能など)
- 追加検査(必要な場合)
- 血液培養(血液中の細菌を検出)
- 胸部レントゲンや CT(肺炎の有無を評価)
- その他の病原体検査(マイコプラズマ、レジオネラなど)
- 血液培養(血液中の細菌を検出)
すみだ両国まちなかクリニックでのサポート
すみだ両国まちなかクリニックでは、急な高熱と全身の筋肉痛を訴える患者さんに対し、下記のような診療を行っています。
- 丁寧な問診と診察
- 症状の詳細な経過と特徴を確認
- 全身状態の評価と身体診察
- バイタルサイン(体温、脈拍、血圧、呼吸数、酸素飽和度など)の測定
- 症状の詳細な経過と特徴を確認
- 最新の迅速検査と基本検査
- 最新検査機器「ID NOW」を使用したインフルエンザ・COVID-19迅速検査
- 陽性の場合は最短5分、陰性でも13分以内に結果が判明
- PCR検査と同等の高精度(陽性一致率93.3%、陰性一致率98.4%)
- 鼻腔からの採取で患者様の負担を最小限に抑えた検査方法
- 血液検査(炎症反応、白血球数、肝機能、腎機能など)
- 尿検査
- 最新検査機器「ID NOW」を使用したインフルエンザ・COVID-19迅速検査
- 適切な治療とアドバイス
- インフルエンザと診断された場合は抗ウイルス薬の処方
- 細菌感染症が疑われる場合は適切な抗菌薬の選択
- 解熱鎮痛薬や対症療法の指導
- 自宅療養中の注意点や家族への感染予防のアドバイス
- インフルエンザと診断された場合は抗ウイルス薬の処方
- 専門医療機関との連携
- 重症感染症や肺炎が疑われる場合は、専門医療機関への紹介
- 入院が必要と判断される場合は、適切な医療機関の手配
- 胸部レントゲンやCTなどの画像検査が必要な場合は、連携医療機関をご案内
- 特殊な感染症(デング熱など)が疑われる場合は、感染症専門医へのご紹介
- 重症感染症や肺炎が疑われる場合は、専門医療機関への紹介
- 経過観察とフォローアップ
- 症状の経過観察と必要に応じた再診の調整
- 治療効果の評価と薬剤調整
- 回復後の健康管理アドバイス
- 症状の経過観察と必要に応じた再診の調整
高熱と全身の筋肉痛は辛い症状ですが、「様子を見よう」と自己判断せず、特に症状が強い場合や基礎疾患がある方は早めにご相談ください。
インフルエンザなど多くの感染症は、発症から48時間以内に治療を開始することで、症状の軽減や合併症の予防につながります。
すみだ両国まちなかクリニックでは、最新の「ID NOW」検査機器による迅速かつ高精度な診断と適切な治療で、早期回復をサポートいたします。従来の検査より短時間で結果が得られるため、その場で適切な治療方針を決定することができます。