内科症状
激しい咳と胸の痛みがある
「激しく咳込むと胸が痛む」「乾いた咳が続き、胸に鋭い痛みを感じる」「咳をすると胸が締め付けられるような痛みがある」
こうした激しい咳と胸の痛みが同時に現れる場合、単なる風邪や気管支炎だけでなく、肺炎や胸膜炎、気胸など、より深刻な疾患が隠れている可能性があります。特に高熱や呼吸困難を伴う場合は、早急な医学的評価が必要です。症状の程度や持続期間によっては、適切な診断と治療を受けることが重要です。
激しい咳と胸の痛みの主な原因
呼吸器感染症
- 気管支炎:気管支の炎症により咳が続き、咳による筋肉痛や肋間筋の痛みを伴うことがある
- 肺炎:肺の炎症により発熱、咳、痰、胸痛などが現れる。細菌性、ウイルス性、マイコプラズマ性など様々な原因がある
- 気管支肺炎:気管支から肺胞にまで広がる炎症で、激しい咳と胸痛、発熱を伴う
- COVID-19:新型コロナウイルス感染症でも咳と胸痛が主症状となることがある
胸膜疾患
- 胸膜炎:肺を覆う胸膜の炎症により、呼吸や咳をすると鋭い胸痛が生じる
- 気胸:肺からの空気が胸腔内に漏れ出し、突然の胸痛と呼吸困難、乾いた咳を引き起こす
気道疾患
- 喘息:気道の炎症と狭窄により、特に夜間や早朝に咳や喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)が起こり、胸の締め付け感を伴う
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD):長期の喫煙などによる気道の慢性的な炎症と狭窄で、咳、痰、息切れ、胸部不快感が生じる
- 百日咳:特徴的な「けんけん」という咳発作が続き、咳による胸痛や筋肉痛を伴う
心臓疾患
- 心膜炎:心臓を覆う心膜の炎症により、胸の中央や左側に鋭い痛みが生じ、呼吸や咳で悪化する
- 心筋梗塞:胸痛が主症状だが、特に高齢者や女性では咳や息切れが目立つこともある
- 心不全:心臓の機能低下により、特に横になった時に悪化する咳や息切れ、胸部不快感が生じる
その他
- 胃食道逆流症(GERD):胃酸の逆流が喉の刺激を引き起こし、慢性的な咳や胸やけを生じることがある
- 過敏性咳嗽:特定の刺激に過敏に反応して生じる慢性的な咳
- 肺塞栓症:血栓が肺の血管を塞ぐことで、突然の胸痛、呼吸困難、咳などを引き起こす緊急疾患
こんな症状があれば要注意
- 高熱(38℃以上)を伴う咳と胸痛
- 呼吸困難や息切れを伴う症状
- 血の混じった痰(血痰)
- 冷や汗、めまい、極度の倦怠感を伴う胸痛
- 胸痛が安静時にも続く、または強くなる
- 唇や爪が青紫色になる(チアノーゼ:酸素不足のサイン)
- 片側の胸だけの突然の鋭い痛み
- 1週間以上改善しない、または悪化する咳と胸痛
- 既往歴に心臓病や肺疾患がある方の症状悪化
これらの症状、特に呼吸困難や血痰を伴う場合は、緊急性が高い可能性があるため、早急な医療機関の受診が必要です。
家庭でできる対処法
安静と休息
- 十分な休息をとり、体を休める
- 楽な姿勢(多くの場合、上半身を少し起こした状態)を取る
- 無理な活動を避け、症状が改善するまで休養を心がける
水分補給
- こまめに水分を摂り、気道の乾燥を防ぐ
- 温かい飲み物(お茶、スープなど)が咳の緩和に役立つことも
- アルコールやカフェインは避ける
湿度管理
- 加湿器を使用するなど、部屋の湿度を適切に保つ(40〜60%程度)
- 乾燥した環境は気道への刺激となり、咳を悪化させることがある
咳を和らげる工夫
- はちみつ入りの温かい飲み物が咳を和らげることがある(1歳未満の乳児にははちみつを与えないこと)
- のど飴やのど用スプレーで一時的に喉の刺激を抑える
- 必要に応じて市販の咳止め薬(医師や薬剤師に相談の上)
姿勢の工夫
- 咳が出るときは、胸を両手で軽く支えると痛みを軽減できることも
- 深呼吸や腹式呼吸を取り入れ、呼吸を整える
いつ受診すべき?
- 高熱や呼吸困難を伴う咳と胸痛(緊急受診が必要)
- 冷や汗、めまい、極度の倦怠感を伴う胸痛(緊急受診が必要)
- 血痰がある場合
- 1週間以上症状が続く、または徐々に悪化している
- 痰の色が緑色や黄色に変化した(細菌感染の可能性)
- 基礎疾患(喘息、COPD、心疾患など)がある方の症状悪化
- 高齢者、小児、免疫不全者などの発熱を伴う咳
特に呼吸困難や強い胸痛がある場合は、緊急性の高い状態と考えられるため、迅速な医療機関の受診が必要です。
診察・検査で何がわかる?
問診と診察
- 症状の詳細(発症時期、咳の特徴、痛みの性質など)
- 生活環境や既往歴の確認
- 胸部の聴診(呼吸音の異常、雑音など)
- バイタルサイン(体温、脈拍、血圧、呼吸数、SpO2など)の測定
基本的な検査
- 血液検査(炎症反応、白血球数など)
- 尿検査
- 必要に応じた迅速検査(インフルエンザ、COVID-19など)
- 追加検査(必要に応じて連携医療機関で実施)
- 胸部X線検査:肺炎、気胸、心拡大などの評価
- 胸部CT検査:より詳細な肺野や胸膜、縦隔の評価
- 心電図:心臓由来の胸痛の評価
- 動脈血ガス分析:血液中の酸素と二酸化炭素の測定
- 喀痰培養検査:感染原因となる細菌の同定
- 肺機能検査:喘息やCOPDなどの評価
すみだ両国まちなかクリニックでのサポート
すみだ両国まちなかクリニックでは、激しい咳と胸の痛みを訴える患者さんに対し、下記のような診療を行っています。当クリニックでは最新の「ID NOW」検査機器を導入しており、呼吸器感染症の迅速診断が可能です。
丁寧な問診と診察
- 症状の詳細な聞き取り(咳の性状、胸痛の特徴、悪化・改善要因など)
- 既往歴や生活環境、職業などの確認
- 詳細な身体診察と胸部聴診
バイタルサイン(体温、脈拍、血圧、呼吸数、酸素飽和度など)の測
基本的な検査
- 血液検査(炎症反応、白血球数、貧血の有無など)
- 尿検査
- 必要に応じて最新検査機器「ID NOW」によるCOVID-19や呼吸器感染症の迅速検査
- 最短5分(陽性の場合)、最大でも13分以内に結果が判明
- PCR検査と同等の高精度(陽性一致率93.3%、陰性一致率98.4%)
- 鼻腔からの採取で患者様の負担を最小限に抑えた検査方法
初期治療とアドバイス
- 症状や検査結果に基づいた適切な薬物療法(抗生物質、鎮咳薬など)
- 生活上の注意点や安静度についてのアドバイス
- 水分摂取や環境調整についての指導
- 「ID NOW」による迅速検査の結果に基づいた適切な治療方針の決定と説明
専門医療機関との連携
- 胸部X線検査やCT検査が必要な場合は、連携医療機関をご紹介
- 心電図検査が必要な場合も、連携医療機関をご案内
- 重症肺炎や気胸などが疑われる場合は、呼吸器内科専門医へのご紹介
- 心疾患が疑われる場合は、循環器内科専門医へのご紹介
- 緊急性が高いと判断された場合は、救急医療機関への迅速な紹介
継続的なフォローアップ
- 症状の経過観察と治療効果の評価
- 必要に応じた薬剤調整
- 再発予防のためのアドバイス
「単なる風邪だろう」「咳のせいで筋肉痛になっただけ」と自己判断せず、特に高熱や呼吸困難を伴う場合は早めにご相談ください。
激しい咳と胸痛の組み合わせは、時に重篤な疾患のサインとなることがあります。
すみだ両国まちなかクリニックでは、最新の「ID NOW」検査システムによる迅速診断を活用し、症状の緊急度を適切に評価。必要に応じて専門医療機関と連携しながら、適切な治療とサポートを提供いたします。