周期性四肢運動障害(PLMD)でお悩みの方へ
「寝ているときに足がピクッと動くと家族から指摘される」「朝起きると何度も足が動いていたみたいで、全然眠れた気がしない」
こうした睡眠中の繰り返される足や腕の動きが原因で睡眠が分断される状態を、周期性四肢運動障害(PLMD)と呼びます。当院では、かかりつけ医として総合内科的な視点から原因を探り、症状に合わせた治療やアドバイスを行っています。
こんなお悩みありませんか?
- 寝ている間に足や腕が勝手にピクピク動き、何度も目が覚める
- 朝起きても熟睡できた感じがなく、疲労感や眠気が残る
- 寝相が悪いとよく言われるが、本人には動いている感覚がない
- 家族が夜中の足の動きやベッドの揺れに気づいている
- 昼間の倦怠感や集中力低下があり、生活に支障が出ている
もしこうした状況が2週間以上続き、眠りの質を損なっていると感じるなら、一度ご相談ください。
周期性四肢運動障害(PLMD)の特徴・原因
周期性四肢運動障害(PLMD)は、睡眠中に足(特に下肢)や腕などが周期的に繰り返し動く状態を指します。
- 一般的には下肢(特にふくらはぎ周辺)の動きが多い
- ひとつの動作は数秒〜数十秒単位で起き、数分おきに繰り返す場合も
- 本人は自覚しにくいが、中途覚醒が頻発して睡眠不足を引き起こすことがある
- むずむず脚症候群(RLS)との合併や、神経系のアンバランスなどが関与すると考えられている
放置すると日中の眠気や疲労感が慢性化し、QOL(生活の質)の低下を招く可能性があります。
当院での診療方針・できること
- 問診・必要な検査(血液検査など)
- 鉄欠乏や貧血など、症状悪化の要因となりうる身体的問題を除外します。
- むずむず脚症候群(RLS)との併発や、睡眠の質(中途覚醒の頻度)を確認します。
- 生活習慣指導・セルフケアの提案
- 寝る前の軽いストレッチ、マッサージ、入浴などで脚の緊張を和らげる方法を紹介します。
- コーヒーやアルコールなど、中枢神経を刺激する習慣の見直しも有効です。
- 薬物療法(ドーパミン作動薬・睡眠薬など)の検討
- 症状が強い場合、ドーパミン受容体作動薬が用いられることがあります。
- 不安や不眠が合併している場合は、睡眠薬や抗不安薬を一時的に使用するケースも。
専門的治療・重症例への対応
PLMDが重度で、通常の生活習慣改善や薬物療法だけでは十分にコントロールできない場合、神経内科や睡眠専門外来との連携が必要となるケースもあります。また、むずむず脚症候群(RLS)や他の睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群など)の合併が疑われる場合は、さらに詳しい検査や専門治療を検討します。
よくあるご質問(Q&A形式)
Q1. 足が動いていると言われても、自分では気づきません。どうすればいいですか?
A. PLMDは、本人の自覚が乏しいまま進行することが多いです。家族の指摘や日中の眠気・疲労から異常に気づくケースもあります。まずは医師に相談し、問診や検査で正確に判断してもらうことが大切です。
Q2. ドーパミン作動薬には依存や副作用の心配はありませんか?
A. 適切な用量・用法で使用し、医師のフォローアップを受ければ、大きな問題に至ることは少ないです。副作用やリスクについては、処方前にしっかりと説明しますので、不安な点は遠慮なくご相談ください。
まずはお気軽にご相談ください
睡眠中の周期的な手足の動きは、一見軽視されがちですが、慢性的な睡眠不足や日中の倦怠感につながる重要なサインです。
「朝起きても熟睡感がない」「夜中に足が勝手に動くと家族に言われる」などのお悩みをお持ちでしたら、すみだ両国まちなかクリニックへご相談ください。
血液検査や生活習慣の見直し、必要に応じた薬物療法などを通じて、快適な睡眠と生活の質をサポートいたします。