シフトワーク睡眠障害でお悩みの方へ
「夜勤が続くと昼間に十分眠れず、常に眠気が残ってしまう」「日勤と夜勤が交互にあるため、体内リズムが乱れてぐっすり眠れない」
こうしたシフト制勤務によって昼夜逆転が起こり、慢性的な睡眠不足や眠気に悩まされる状態を、シフトワーク睡眠障害と呼びます。当院では、かかりつけ医として働き方に合わせた睡眠ケアをサポートし、生活の質(QOL)を維持できるようアドバイスを行っています。
こんなお悩みありませんか?
- 夜勤・日勤が混在するシフトで、決まった睡眠時間が取れない
- 日勤に戻っても昼夜逆転した状態が抜けず、疲れが取れない
- 休日にまとめて寝ようとしても、うまく眠れない
- 仕事中に強い眠気を感じ、安全面・集中力の面で不安がある
- イライラや倦怠感が続き、食欲や気分の変動が激しい
上記のような症状が2週間以上持続している場合、シフトワーク睡眠障害の可能性が高まります。
シフトワーク睡眠障害の特徴・原因
シフトワーク睡眠障害は、体内時計(概日リズム)と勤務時間のズレによって引き起こされる睡眠トラブルです。
- 不規則な勤務サイクルにより、毎日同じ時間に眠れない・起きられない
- 身体が昼夜逆転に慣れていないため、睡眠の質が低下する
- 慢性的な睡眠不足と身体リズムの乱れが重なり、日中の眠気・疲労・気分低下に繋がる
放置すると健康被害や作業パフォーマンスの低下を引き起こしやすく、長期的には生活習慣病リスクも高まります。
当院での診療方針・できること
- 総合的な問診・必要な検査
- 勤務形態や睡眠スケジュール、日中の活動状況などを詳しく伺い、必要に応じて血液検査などで身体的トラブルを除外します。
- 生活習慣・睡眠衛生指導
- 夜勤前後の仮眠の取り方や、勤務後に早めに寝付く方法、昼夜逆転を最小限に抑える工夫などを提案します。
- 光のコントロール(出勤前に明るい光を浴びる、日中の遮光カーテン利用など)を活用することで体内リズムを調整。
- 薬物療法の検討
- 必要に応じて、睡眠薬や覚醒促進剤を一時的に用いる場合があります。副作用や依存リスクに配慮しながら調整します。
専門的治療・重症例への対応
シフトワーク睡眠障害が重度となり、うつ病や不安障害などメンタル面の問題が併発しているケースも少なくありません。また、睡眠時無呼吸症候群(SAS)など他の睡眠障害が隠れている場合もあります。
当院では、患者さんの状態を総合的に評価し、必要に応じて睡眠専門クリニックや精神科との連携を行う体制を整えています。
よくあるご質問(Q&A形式)
Q1. 夜勤明けの日に長時間寝れば解消できますか?
A. 一時的な回復は望めるものの、長時間の「寝だめ」はかえって体内リズムを乱すことがあります。勤務のスケジュールに合わせた細かな仮眠や生活リズム調整が重要です。
Q2. シフト勤務を続ける限り、治らないのでしょうか?
A. 完全に元に戻すのは難しい場合もありますが、適切な生活習慣や光のコントロール、薬物療法を併用することで症状を軽減し、より快適に勤務を続けられる可能性があります。
まずはお気軽にご相談ください
シフトワーク睡眠障害は、職場環境や勤務形態を急に変えられないなかで発症しやすく、体と心の疲労を蓄積させる大きな要因です。
「常に寝不足でつらい」「昼夜逆転のリズムが元に戻らない」という方は、ぜひすみだ両国まちなかクリニックへご相談ください。勤務スケジュールに合わせた睡眠衛生指導や薬物療法などを提案し、より健康的なシフトワークを実現できるようサポートいたします。