過敏性腸症候群(IBS)でお悩みの方へ
「ストレスがかかるとお腹が痛くなる」「便秘や下痢が続いていて、外出が不安」
こうした症状があり、検査では異常が見つからない場合、過敏性腸症候群(IBS)の可能性があります。過敏性腸症候群は、大腸の機能的な問題によって、腹痛や便通異常が慢性的に生じる疾患です。当院では、内科的な視点と心療内科的な視点の両面からサポートし、症状の改善を目指します。
こんなお悩みありませんか?
- 朝起きると、急な腹痛や下痢が起きやすい
- ストレスがたまると便秘と下痢を繰り返す
- お腹がゴロゴロ音を立てやすく、人前で恥ずかしく感じてしまう
- 病院の検査では「異常なし」と言われても腹痛が続く
- 旅行や外出先でのトイレが気になり、出かけるのが億劫になる
上記のような症状が続いている場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。一人で悩まず、まずはご相談ください。
過敏性腸症候群(IBS)の特徴・原因
過敏性腸症候群は、腸そのものに大きな器質的異常(潰瘍や炎症)がないのに、慢性的な腹痛や便通異常(下痢・便秘・混合型)が起こる疾患です。ストレスや食生活の乱れ、生活リズムの不規則などが発症・悪化のきっかけになることが多いとされています。
加えて、不安や緊張が強い方は、腸の働きが過敏になりやすいため、症状が出やすい傾向があります。
当院での診療方針・できること
当院では、過敏性腸症候群が疑われる患者さんに対して、以下のようなアプローチを行っています。
- 問診・必要な検査で他の疾患を除外
- 血液検査や便検査、場合によっては内視鏡検査などで、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性疾患を除外します。
- 薬物療法(整腸剤、消化管機能調整薬、抗不安薬など)
- 症状のタイプに応じて下痢止めや便秘改善薬を処方し、腸の運動を整えるお薬を使います。ストレス性の要因が大きい場合には、抗不安薬を併用することもあります。
- 生活習慣やストレスケアのアドバイス
- 食事の内容や食べるタイミング、睡眠や運動習慣などを見直し、腸に負担をかけない生活リズムを提案します。
- ストレスを自覚している方には、簡単なリラクゼーション法やカウンセリングのご案内も可能です。
専門的治療・重症例への対応
過敏性腸症候群の症状が非常に強く、うつ病や不安障害を合併している場合は、専門的なメンタルケアが必要となる場合があります。当院では、そうしたケースで認知行動療法や専門医のフォローが必要と判断した際には、適切な医療機関へのご紹介を行います。
「まずはどの科に行けばいいのかわからない」という方も、お気軽に当院へご来院ください。
よくあるご質問(Q&A形式)
Q1. 市販の整腸剤で対処しているのですが、受診したほうがいいですか?
A. 症状が軽減しない場合や、長期間にわたって改善が見られない場合は、ぜひ受診を検討ください。適切な診断と治療により、より効率的な症状緩和が期待できます。
Q2. ストレスが原因なら、腸よりもメンタル面の治療を受けるべきでしょうか?
A. IBSは腸の機能異常と精神的ストレスが複合的に作用するケースが多いです。まずは腸の状態を整える薬物療法や生活指導を行い、必要に応じて専門的なカウンセリングや精神科診療を組み合わせるのが一般的です。
7.まずはお気軽にご相談ください
過敏性腸症候群は命に関わる疾患ではありませんが、慢性的な腹痛や便通異常が生活の質を大きく損なうケースも珍しくありません。正しい診断と治療、そして生活習慣の改善によって、症状は緩和できる可能性があります。
「お腹の不調が長引いていてつらい」「外出先でのトイレが不安」などのお悩みは、すみだ両国まちなかクリニックへお早めにご相談ください。て焦らず、「最近は生活に支障がない程度になった」と思えることを目標にしましょう。