子宮がん
子宮がんの治療や療養生活において、痛みや出血、治療に伴う副作用などにより、通院が大きな負担となっていませんか?
「住み慣れた自宅で、自分らしく穏やかに過ごしたい」と願う患者様や、それを支えるご家族の想いに、私たちは訪問診療(在宅医療)という形で寄り添います。通院の難しさを感じ始めた時こそ、在宅での療養を検討するタイミングかもしれません。
訪問診療のご相談は、HPからのお問い合わせの他、直接、医師に話したいという方や、通院負担の移行を迷っている方向けに外来でのご相談も承っております。
疾患と訪問診療の対象
子宮がんとは
子宮がんは、子宮頸がんや子宮体がんの総称です。初期段階では手術や放射線治療等の根治治療が行われますが、進行すると骨盤内の痛み、不正出血、足のむくみ(リンパ浮腫)などの症状が現れることがあります。
病状の変化により体力が低下し、外来への通院が困難になった場合や、積極的な治療を終えて苦痛の緩和(緩和ケア)を最優先にする段階において、自宅で医療を受ける「訪問診療」が必要不可欠な選択肢となります。
訪問診療の対象となる方
- 痛みや全身の倦怠感が強く、病院への定期的な通院が身体的・精神的な負担となっている方
- 不正出血の処置や、尿道カテーテルの管理、点滴など、自宅での継続的な医療処置が必要な方
- 入院ではなく、住み慣れたご自宅で最期の時間を家族と共に過ごしたいと希望される方(お看取り)
当院の訪問診療サポート
在宅で直面する具体的な不安
子宮がんの患者様やご家族は、在宅療養において以下のような不安や課題を抱えることが多くあります。
- 骨盤内への浸潤や骨転移による強い痛みがあり、自宅でコントロールできるか心配。
- 突然の不正出血や、おりものの増加に対して、どう対応すればよいかわからない。
- リンパ浮腫による足の重だるさや、腹水によるお腹の張りで苦しい。
- 排尿障害があり尿道カテーテル(管)を入れているが、管理やトラブル時の対応が不安。
- 病状の進行に伴う精神的な落ち込みや不安を抱えている。
当院が提供できる専門的な治療・ケア
当院では、子宮がん特有の症状や不安を解消するため、以下のような専門的な医療を自宅で提供します。
- 疼痛管理(緩和ケア):飲み薬だけでなく、貼付剤や持続皮下注射などの医療用麻薬を適切に使用し、自宅でも痛みを取り除けるよう調整します。
- 症状マネジメント:出血時の止血処置や創傷ケア、腹水による苦痛の緩和、リンパ浮腫に対するケア指導を行います。
- カテーテル管理:尿道カテーテルや腎瘻(じんろう)の管理・交換を定期的に行い、トラブルを予防します。
また、24時間365日の緊急往診体制を整えており、夜間の急変や痛みの増悪時にも医師が駆けつけますので、安心して療養いただけます。
在宅療養を始めるためのサポート体制
在宅療養を始めるにあたり、これまでの主治医(基幹病院)と綿密に連携し、治療経過や情報を引き継ぎます。また、地域のケアマネジャーや訪問看護ステーションとも緊密に連携を取り、チーム医療で患者様の生活を支えます。
介護保険サービスの一つである「居宅療養管理指導」を活用し、医師や薬剤師がご自宅を訪問して療養上の指導・助言を行うことで、医療と介護が一体となった切れ目のないサポートを提供することが可能です。
ご相談方法と診療開始までの流れ
当院は、墨田区、江東区、台東区、中央区、荒川区、江戸川区、千代田区を中心に訪問診療を提供しております。その他のエリアについても、患者様の状況やご希望に応じて対応可能な場合もございますので、個別にご相談ください。
①外来でご相談いただく場合の流れ
- 予約・受付:事前にお電話またはWebからご予約の上、ご来院ください。
- 医師とのご相談:現在の病状や在宅療養に関する不安、ご希望を医師が直接伺います。
- 今後の方針検討:訪問診療への移行タイミングや、これからの治療・ケアの方針について話し合います。
②訪問診療を希望する場合の流れ
- お問い合わせ:お電話またはHPのお問い合わせフォームよりご連絡ください。
- 事前面談:相談員がご自宅や入院先へ伺い、病状やご希望を確認し、制度等の説明を行います。
- 診療開始:初回訪問の日程を調整し、医師・看護師が訪問して診療を開始します。
子宮がんによる自宅での療養不安や症状でお悩みなら、まずご相談ください
子宮がんの在宅療養でお困りなら、まずご相談ください。痛みや出血への不安を抱え込まず、私たちにお聞かせください。患者様が住み慣れた場所で、ご家族と共に少しでも心安らかに過ごせるよう、私たちが全力でサポートいたします。まずは一度、お問い合わせください。

