いびきがひどいと言われたら…病気のサインかも?
「最近いびきがひどいと家族に言われて、恥ずかしい」「自分では気づかないけど、実は夜中に何度も呼吸が止まっていると言われた」。
こうした指摘を受けた方、もしかするといびきはただの寝相の問題と思っていませんか? 実は、いびきが“病気のサイン”であるケースは少なくありません。放置していると、睡眠不足はもちろん、高血圧や心疾患など生活習慣病のリスクまでも高めてしまうことも。ここでは、いびきの背景にある可能性や対策をお伝えします。
いびきはなぜ起こるのか?
いびきは、上気道(鼻~のど)が狭くなることで、呼吸するたびに軟組織が振動して鳴る音です。
- 肥満や加齢でのど周りに脂肪がつき、気道が狭くなる
- 鼻づまりやアレルギーなどで口呼吸が増える
- お酒や睡眠薬が原因でのどの筋肉がゆるみ、いびきがひどくなる
こうした要因が重なって、睡眠中に「ゴーッ」と大きないびきが発生するのです。いびき自体が寝室の騒音となるだけでなく、睡眠の質を下げることも珍しくありません。
病気が潜んでいるかも?
「たかがいびき」と侮れないのは、その背後に睡眠時無呼吸症候群(SAS)が隠れている可能性があるからです。SASは、眠っている間に呼吸が止まる状態が何度も繰り返される病気。
- 朝起きても眠い
- 頭痛や口の渇きがある
- 日中の居眠りや倦怠感がつらい
こうした症状があるなら、気道が塞がって長時間の無呼吸が起こっているサインかもしれません。高血圧や心臓疾患との関連も指摘されており、放置すると健康リスクが高まります。
いびき対策と睡眠外来での診察
生活習慣の見直し
肥満傾向がある方は、体重管理がいびき改善の大きなカギに。寝る前のアルコールやタバコも、いびきを悪化させる原因となります。
寝る姿勢や寝具を工夫
仰向けで寝ると舌や軟口蓋が気道を塞ぎやすく、いびきが発生しやすくなります。横向き睡眠や、自分に合った高さの枕を選ぶのも有効です。
専門の検査を受ける
いびきがひどく、睡眠不足が続く場合は、睡眠外来で簡易検査やポリソムノグラフィー(精密検査)を受けるのがベター。もし睡眠時無呼吸症候群が見つかったら、CPAP治療など、適切な治療法が用意されています。
放置せず、早めの対処を
いびきは「疲れているだけ」「お酒のせい」などと片付けられがちですが、実際には体からの大切なサインである場合が多いです。すみだ両国まちなかクリニックでは、いびきや睡眠に関するお悩みに対して総合的にアドバイスし、必要な検査や治療を行っています。
「最近、大きないびきをかいているらしい」「日中の眠気がしんどい」と感じている方は、無理をせず、ぜひ一度ご相談ください。快適な睡眠と健康を守るために、私たちがお手伝いします。