ストレスと不眠の関係|寝つきが悪い人がやるべき習慣とは?
「布団に入っても、仕事や家庭のことが頭から離れず眠れない」「一度寝ても、夜中に目が覚めてしまい、そこから考えごとが止まらない」。
こんな経験が続いていませんか? 実は、強いストレスや不安を抱えると、体がリラックスできず、脳が休まらない状態に陥ります。結果として、寝つきが悪い(入眠障害)や夜中に何度も起きる(中途覚醒)などの不眠症状を引き起こしやすくなるのです。
ストレスが不眠を招くメカニズム
私たちの脳や自律神経は、ストレスを感じると“警戒モード”に入り、交感神経が活発になります。本来なら副交感神経が優位になるべき就寝時でも、脳が興奮状態のままでは眠りに入りにくいのです。
- 頭の中で明日の予定や悩みごとがぐるぐる回る
- 心拍数や血圧が下がりきらず、体が休まらない
- 一度目が覚めると、不安が増してさらに眠れない
このように、ストレスと不眠は互いに悪循環を生む関係にあります。
寝つきを良くするための習慣づくり
寝る前のスマホ・PC控え
スマホやパソコンのブルーライトは脳を刺激し、眠気を遠ざけます。就寝1時間前には画面を見ない習慣を心がけると◎。
軽い運動やストレッチ
日中や仕事後に軽い有酸素運動、ストレッチを行うと、体がほどよく疲れて夜の入眠をサポートします。強度が高すぎる運動は逆効果になる場合もあるので、ほどほどを意識。
頭の中を整理する
寝る前に今日の出来事や明日のタスクを簡単にメモに書き出し、脳から悩みを“外に出す”イメージで。考えごとを一旦クリアにすることで入眠しやすくなります。
ストレス原因へのアプローチ
そもそものストレス源(仕事の負荷、人間関係など)を見直すことも大切。自分なりの発散方法や休息を確保しましょう。
当院の睡眠外来でできるサポート
「夜になると不安が増して寝つけない」「仕事でストレスが溜まるたびに不眠になる」という方は、専門家に相談してみると意外に早く解決策が見つかることがあります。すみだ両国まちなかクリニックでは、以下のようなサポートを行っています。
- ストレス度合いや生活習慣のヒアリング、必要に応じて血液検査などを実施
- 状況に応じて睡眠薬や抗不安薬を一時的に処方し、体と心を休ませる時間を確保
- ストレスマネジメントやリラクゼーション法など、セルフケアのアドバイス
ストレスによる不眠は、放置すると疲労や集中力低下が積み重なり、うつ病や適応障害などを引き起こす場合もあります。寝つきの悪さや夜間の中途覚醒が続くなら、無理をせず、一度当院で相談してみてはいかがでしょうか。しっかり眠れる夜を取り戻す一歩を、一緒に踏み出しましょう。