睡眠外来
夜中に何度も目が覚める…それ、不眠症のサインかもしれません
「寝るのは得意だったはずなのに、最近やたらと夜中に目が覚める」「一度目が覚めると、なかなか寝付けずに朝を迎えてしまう」。
こうした状態が続いていませんか? 夜中に何度も目が覚める、いわゆる“中途覚醒”が頻繁に起こるなら、不眠症の一種である可能性があります。一時的なストレスや寝不足ではなく、慢性的に続いているなら、早めに対処することで疲労や集中力低下を防げるかもしれません。
どうして夜中に目が覚めてしまうの?
不眠の原因は人それぞれですが、以下のような要因が考えられます。
- ストレスや不安:仕事や家庭の悩みが、寝ている間も脳を休ませてくれない
- 生活リズムの乱れ:寝る前のスマホやパソコン使用、カフェインの取りすぎなど
- 体の不調:頻尿や痛み、むずむず脚症候群など、眠りを妨げる要因
- 年齢や環境の変化:加齢による睡眠パターンの変化、部屋の温度や騒音など
何度も目が覚めると睡眠の質が下がり、翌日の倦怠感や集中力の低下につながるのはもちろん、心身の疲れが蓄積し、うつ病や不安障害などを誘発するリスクも高まります。
こんなサインがあれば要注意
- 夜に2回以上、ほぼ毎日目が覚める状態が2週間以上続く
- 起床時に熟睡感がなく、日中の眠気やだるさが常にある
- 仕事や家事をしていても頭がぼんやり、イライラしやすい
- 寝る前にスマホをいじっていると、つい目が冴えてしまう
「日中のパフォーマンスが落ちて困る」「週末の寝だめでも疲れが回復しない」などの症状があれば、不眠症のサインを疑ってもいいかもしれません。
不眠の対策とセルフケア
- 生活リズムを整える:就寝・起床時間を一定にする、昼間に適度な運動を取り入れる
- 寝る前のルーティンを見直す:スマホやPCの光は脳を刺激しやすいので、寝る1時間前には画面を見ないように
- 寝室環境を整える:温度・湿度・明るさなどを快適にし、枕や寝具もこだわってみる
- ストレスマネジメント:軽いストレッチや深呼吸、趣味の時間を確保し、精神的な負荷を減らす
これらを試しても改善しない場合は、専門家へ相談するのがおすすめです。
当院の睡眠外来でできること
すみだ両国まちなかクリニックでは、夜中に何度も目が覚めるといった不眠症状に対し、以下のようなサポートを行っています。
- 血液検査などの内科的検査を含め、他の疾患が隠れていないかチェック
- 必要に応じて睡眠薬や抗不安薬を処方しながら、生活習慣のアドバイスを並行して行う
- むずむず脚症候群や睡眠時無呼吸症候群など、関連する睡眠障害が疑われる場合は専門医療機関と連携
「夜中に目が覚めるのは年のせい」とあきらめる前に、一度ご相談ください。快適な眠りを取り戻すことで、体力や気力が戻り、日々の生活をより楽しめるようになるかもしれません。