小児科
鼻づまりや青っぽい鼻水が続く… 副鼻腔炎になりやすい子への対策
「風邪が治ったはずなのに、鼻づまりがしつこく残っている」「透明だった鼻水が、いつの間にか黄色や緑っぽい色に…」。
こんな症状を繰り返すお子さんは、副鼻腔炎(蓄膿症)の可能性があります。特に子どもは鼻腔が狭く、風邪やアレルギーをこじらせて副鼻腔炎を起こしやすいのが特徴。鼻づまりが続くと夜の睡眠や食事にも影響が出やすいため、早めのケアが大切です。
副鼻腔炎ってどんな症状?
- しつこい鼻づまり:口呼吸になりがちで、夜もぐっすり眠れない
- 鼻水の色:黄色や緑色っぽく、粘り気がある
- せきやたん:鼻水がのどに回ることで、長引くせきの原因になることも
- 頭痛や顔の痛み:頬や額が重い、圧迫感を感じる場合もあり
軽度で済むケースもありますが、放置すると中耳炎や気管支炎など、他の合併症を引き起こすリスクが高まります。
副鼻腔炎になりやすい子が気をつけたいポイント
こまめな鼻水ケア
- 小さいお子さんは自分でうまく鼻をかめません。市販の鼻吸い器などを活用し、鼻水をため込まないようにすると◎
部屋の湿度を保つ
- 乾燥した空気は鼻の粘膜を弱らせ、細菌感染が進行しやすくなる。加湿器などで50〜60%の湿度を意識
アレルギー対策
- アレルギー性鼻炎が絡む場合は、ハウスダストや花粉など、原因となるアレルゲンをできるだけ排除
- 掃除や寝具のケア、空気清浄機などを活用
生活習慣の見直し
- 規則正しい食事と十分な睡眠で免疫力アップを心がける
- 水分補給をこまめに行い、粘り気のある鼻水を出しやすくする
こんな症状が続くなら受診を
- 鼻づまりが2週間以上長引き、明らかに風邪の症状とは思えない
- 鼻水に嫌なにおいがしたり、黄色・緑色が濃くなっている
- 子どもが耳や頭、頬などの痛みを訴える
- せきやたんもひどくなり、夜眠れないほど辛そう
当院でのサポート
すみだ両国まちなかクリニックでは、
- 必要に応じて抗生物質の処方や、アレルギー検査で根本原因を探る
- 保護者にも鼻水ケアや生活習慣の注意点をアドバイスし、再発を防ぐお手伝い
「ただの風邪」だと思っていたら副鼻腔炎になっていた、というパターンは珍しくありません。もし鼻づまりや青っぽい鼻水が続いて子どもがつらそうなら、放置せず早めに受診することをおすすめします。適切なケアでお子さんの呼吸をラクにしてあげましょう。