小児科
せきや鼻水が止まらない…RSウイルス感染症を疑うときの目安
「子どものせきがずっと続いていて、鼻水も止まらない」「風邪かと思ったら、夜中にゼロゼロと息苦しそう…」。
こんな症状が長引いているとき、RSウイルス感染症を疑ってみませんか? RSウイルスは、主に秋から冬にかけて流行しやすく、小さい子どもほど重症化しやすい特徴があります。軽症の場合は風邪に似た症状で済むものの、思わぬ合併症を招くこともあるため、早めのチェックが大切です。
RSウイルス感染症ってどんなもの?
RSウイルスは呼吸器系に感染し、せき・鼻水・発熱など、いわゆる「かぜ」のような症状を引き起こすウイルスです。特に乳幼児が初めて感染した場合は、気管支炎や肺炎を併発しやすく、入院が必要になるケースも。「風邪が治らないな」と感じたら、一度受診して検査を受けるのがおすすめです。
症状の目安や要注意サイン
- せきが長引いている(1週間以上、改善の兆しがない)
- 鼻水や鼻づまりが強く、子どもが呼吸しづらそう
- ゼロゼロ、ヒューヒューといった呼吸音(喘鳴)が聞こえる
- 発熱が3日以上続き、ぐったりして食欲・水分摂取が落ちている
小さなお子さんの場合、鼻づまりでミルクや離乳食がうまく飲めず、脱水を起こすことも。ぐったり感や息苦しさが増しているなら、早めに医療機関で診察を受けましょう。
受診までにできるホームケア
こまめに水分補給を
飲みやすい温度の湯冷ましや薄めたスポーツドリンク、母乳・ミルクなどをこまめに与え、脱水を防ぎます。
鼻水ケアを欠かさずに
乳幼児なら、鼻吸い器などを使って鼻づまりを改善するだけでも呼吸やミルクが楽になることが。
安静と保温を意識
部屋の温度・湿度に気を配り、無理に外出や激しい運動をせず、できる限り体を休ませるよう心がけましょう。
当院でできるサポート
すみだ両国まちなかクリニックでは、RSウイルスを含む感染症の診断・治療に対応しています。
- 迅速検査や症状のヒアリングから、RSウイルス感染症の可能性を評価
- 重症化を防ぐため、必要に応じて点滴や吸入治療を提案
- 高熱や脱水リスクがある場合、病状に応じて入院が必要かを判断し、連携病院を紹介
「なかなかせきや鼻水が収まらず、子どもがつらそう…」という親御さんは、自己判断で様子を見すぎずに早めにご相談ください。元気な呼吸と笑顔を取り戻すために、しっかりサポートいたします。