痛風発作が怖い方へ|痛みを予防する生活習慣のポイント
「突然、足の親指の付け根が赤く腫れて、ちょっと触れるだけでも激痛…」「夜中に激しい痛みで目が覚めた」
痛風発作は、その激しい痛みから「この世で最も痛い病気のひとつ」と言われることもあります。しかも、一度発作を経験すると「また起きるのでは?」と不安が常につきまとうもの。実は、この痛みは普段の生活習慣と深く結びついていることをご存じですか? 今回は、痛風発作の予防に役立つポイントをお伝えします。
そもそも痛風とは?
痛風は、体内で作られる尿酸が高い状態(高尿酸血症)が続いた結果、関節に尿酸の結晶がたまって炎症を起こす病気です。
- 足の親指の付け根が赤く腫れ、激痛をともなうことが多い
- 初発作以降も、生活習慣を改めないと何度も再発する可能性がある
- 放置すると腎臓機能への負担や合併症リスクが高まる
「尿酸値が高いね」と健康診断で言われた方は、発作が起こる前に対策を始めるのが大切です。
痛風発作を予防する生活習慣
水分をしっかり摂る
尿酸は尿と一緒に排出されます。普段からこまめに水やお茶などを飲み、1日1.5〜2リットル程度の水分を目安にすると◎。
アルコールは控えめに
特にビールはプリン体が多く、尿酸値を上げやすい飲み物。適量を守るか、できればノンアルコール飲料などで代用するなど工夫しましょう。
プリン体の多い食品に注意
レバーや魚の干物、カツオやサンマの干物、エビやイカなどを大量に摂るのは避け、バランスの良い食事を心がけましょう。
適度な運動と体重管理
肥満は尿酸値が上昇しやすい要因のひとつです。急激なダイエットは逆効果となることもあるので、ウォーキングなどから徐々に始めるのがコツ。
「発作かも?」と思ったらどうする?
もし急に関節が腫れて激痛が走った場合、まずは安静にして患部を冷やすのが基本。痛みが強い場合は早めに医療機関で受診し、抗炎症薬や痛み止めなどの処方を受ける必要があります。自己判断で放置すると症状が悪化し、生活に支障が出るほどの痛みに悩まされる可能性も…。
当院でできるサポート
すみだ両国まちなかクリニックでは、痛風や高尿酸血症の方に対し、下記のようなサポートを行っています。
- 血液検査で尿酸値をチェックし、痛風発作のリスクを評価
- 必要に応じて尿酸降下薬の処方や、痛み止めの処方で急性発作をコントロール
- 栄養指導や生活習慣アドバイスを行い、再発を防ぎやすい体づくりをサポート
足の痛みや腫れを「一時的なものかな?」と我慢しすぎず、もし疑わしい症状があれば遠慮なくご相談ください。正しいケアと適切な生活習慣の見直しで、痛風発作の恐怖から解放される道を一緒に探しましょう。