血糖コントロールは健康寿命の鍵です
「最近、異常に喉が渇いて水分を多く摂ってしまう」
「トイレに行く回数が増えた」
「健康診断で血糖値の高さを指摘されたけれど、そのままにしている」
このようなことはありませんか?糖尿病は初期には自覚症状がほとんどない病気ですが、適切に管理すれば決して怖がる必要はありません。当院では地域のかかりつけ医として気軽に相談できる環境を整え、糖尿病をはじめとする生活習慣病の治療に幅広く対応しています。360日診療を行っていますので、忙しい方も安心して継続的なケアを受けていただけます。
糖尿病とはどんな病気?
糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高い状態が続く疾患です。インスリンというホルモンの分泌不足や作用低下によって血糖値の調節がうまくいかなくなることが原因で発症します。
- 主に1型と2型に分類
- 特に2型糖尿病は中高年以降に発症しやすい生活習慣病
- 放置すれば心臓病や脳卒中、腎臓病、失明、神経障害などの合併症リスクが上昇
- 早期発見・早期治療が何より重要
当院の糖尿病診療の特徴
1. 内服薬による血糖コントロールと生活改善のサポート
患者様お一人おひとりの状態に合わせて経口血糖降下薬を中心とした治療を行います。生活習慣や食事内容、症状などを丁寧に伺い、食事・運動療法のアドバイスも交えながら治療方針を決定します。
2. 定期的な血液検査による経過チェック
血糖やHbA1c(ヘモグロビンA1c)などの指標を定期的に測定し、治療効果や病状の変化をしっかりと把握します。院内で血液検査を実施できるため、迅速に現在の血糖コントロール状態を確認できます。
3. 総合内科としての包括的ケア
糖尿病は高血圧や脂質異常症など他の生活習慣病を合併しやすい疾患です。当院は総合内科の観点から、血圧測定やコレステロール値のチェックも含め、全身状態を総合的に診察します。
4. 専門医療機関との連携
血糖コントロールが非常に困難な場合や、インスリン治療・入院による集中的な治療が必要と判断される場合には、連携先の糖尿病専門医療機関をご紹介いたします。
診療の流れ
- 初診時: 症状や生活習慣、既往歴についてじっくりとお話を伺います
- 検査実施: 血液検査など必要な検査を行い、現在の血糖値やHbA1c、合併症の有無を評価
- 治療計画: 検査結果に基づいて最適な治療計画を立案
- 定期受診: 原則として月1回程度のペースで検査データや体調の変化を確認しながら治療内容を調整
患者様のペースや生活環境に配慮しつつ、無理のない範囲で確実に血糖をコントロールできるようサポートいたします。
よくある症状と放置した場合のリスク
糖尿病は初期には症状が出にくいものの、病状が進行すると以下のような症状が現れることがあります。
症状 | 特徴 |
多尿・口渇 | 尿の回数や量が増え、異常に喉が渇く。水分摂取と排尿の悪循環に陥る |
体重減少 | 食欲はあるのに体重が減少。体が糖を十分にエネルギー利用できず筋肉を分解 |
疲れやすい・倦怠感 | 常にだるさや疲労感が抜けず、休んでも疲れが取れにくい |
目のかすみ | 血糖値が高い状態が続くと視力低下し、物がぼんやり見える |
こうした症状が見られたり、健康診断で糖尿病予備軍と言われたりした場合は、放置せず早めに医療機関を受診することが大切です。
糖尿病の三大合併症
- 網膜症(失明の原因)
- 腎症(腎不全による透析が必要になる原因)
- 神経障害
さらに、糖尿病は動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気のリスクも高めます。自覚症状がないまま静かに病状が進行してしまうのが糖尿病の怖いところです。
当院で治療するメリット
✅ 360日で通いやすいクリニック
当院は平日夜間や土日祝日も含め年間360日診療を行っています。平日の日中に忙しくて通院できない方でも、仕事帰りの平日夜や週末に受診しやすく、ほぼ休みなく開院しているため安心して治療を続けられます。
✅ 継続しやすい親身なフォロー
糖尿病治療は長期戦になることが多いため、当院では患者様との対話を重視した診療を心がけています。治療方針について分かりやすく説明し、不安な点や疑問にも丁寧にお答えします。
✅ 他の疾患もまとめてケア
当院では、内科全般の診療に加え、心療内科、睡眠外来、ストレス外来、男性更年期障害などの専門的診療も行っています。糖尿病と同時に抱えることの多い高血圧や脂質異常症などの生活習慣病はもちろん、睡眠時無呼吸症候群やストレス関連疾患も一括管理が可能です。また、保険診療ではカバーできない治療法についても自由診療でご対応しています。複数の医療機関に通う手間が省け、心身両面からトータルで健康状態を把握した統合的な治療をご提供します。
✅ 訪問診療との連携
当院は在宅医療(訪問診療)にも対応しており、通院が困難になった場合でもご自宅での診療に切り替えることができます。ご高齢の方や体調悪化で外出できない方も、途切れることなく糖尿病のケアを継続可能です。
受診を検討している方へのメッセージ
糖尿病は適切にコントロールすれば怖がる必要のない病気です。
「血糖値が高いかも…」と不安に感じたら、ぜひ早めにご相談ください。
当院なら360日の診療体制でお一人おひとりに合わせた治療とサポートを提供し、皆様の健康な生活を長く守るお手伝いをいたします。地域の身近なクリニックとして、困ったときはいつでも頼っていただければ幸いです。スタッフ一同、安心して治療を続けていただけるよう全力でサポートいたします。
糖尿病に関するよくある質問
Q1: 糖尿病は遺伝するのですか?
A: 糖尿病、特に2型糖尿病には遺伝的要素があります。家族に糖尿病の方がいる場合は発症リスクが高まりますが、適切な生活習慣を身につけることで発症を予防・遅らせることができます。1型糖尿病も遺伝的要素がありますが、発症メカニズムはより複雑です。
Q2: 甘いものを食べると糖尿病になりますか?
A: 甘いものの過剰摂取だけで糖尿病になるわけではありませんが、砂糖や精製炭水化物の多い食生活は肥満を招き、2型糖尿病のリスクを高めます。バランスの良い食事と適度な運動を心がけることが大切です。
Q3: 糖尿病と診断されたら、一生薬を飲み続けなければならないのですか?
A: 1型糖尿病の場合はインスリン治療が生涯必要ですが、2型糖尿病では生活習慣の改善によって症状が良くなる場合もあります。ただし、病状の進行度合いや体質によって個人差があるため、治療方針は医師と相談しながら決めていくことが重要です。
Q4: 糖尿病の検査はどのようなものがありますか?
A: 代表的な検査には、空腹時血糖値、75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)、HbA1c(ヘモグロビンA1c)などがあります。HbA1cは過去1〜2ヶ月の平均的な血糖状態を反映する指標で、定期的な管理に役立ちます。
Q5: 糖尿病があっても運動してもいいですか?
A: 医師と相談の上で行う適度な運動は、むしろ血糖コントロールに非常に効果的です。運動によって筋肉のブドウ糖の取り込みが増加し、インスリンの働きが改善します。ただし、網膜症などの合併症がある場合は制限が必要なこともあります。
Q6: 低血糖が起きたときはどうすればいいですか?
A: 低血糖の症状(冷や汗、手の震え、動悸、空腹感など)を感じたら、すぐに糖分を摂取してください。ブドウ糖やジュース、砂糖などがすぐに効果があります。重症の場合は医療機関を受診してください。日頃から低血糖対策の飴やブドウ糖を携帯しておくことをお勧めします。
Q7: 糖尿病があると手術はできませんか?
A: 糖尿病があっても手術は可能です。ただし、血糖コントロールが不良な状態では感染リスクや合併症のリスクが高まるため、手術前に血糖値を適切にコントロールすることが重要です。
Q8: 糖尿病の人は妊娠できますか?
A: 糖尿病の方も妊娠は可能ですが、妊娠前から血糖値を厳格にコントロールすることが、母子ともに安全な妊娠・出産のために非常に重要です。妊娠を希望される方は、事前に医師に相談し、計画的に準備を進めることをお勧めします。