「寝つきが悪い」「すぐ目が覚める」あなたに合う改善法は?
「布団に入っても30分以上眠れない…」「夜中に何度も目が覚めて、ぐっすり寝た気がしない」。
こんな悩みを抱えている人は少なくありません。実際、「寝つきの悪さ(入眠障害)」と「すぐ目が覚める(中途覚醒)」は、不眠症状の代表的な2パターン。この状態が続くと、日中の集中力や気力が下がり、仕事や家事にも影響を及ぼしやすくなります。今回は、寝つき&睡眠維持の改善に焦点を当て、そのヒントをお伝えします。
どうして眠りづらくなるの?
ストレスや不安
仕事や家庭、対人関係などの悩みが頭を巡り、リラックスできない。脳が“オン”のままになりがちで、体が眠りに入りにくい。
生活リズムの乱れ
夜更かしやスマホの光、夜遅くのカフェイン摂取などが原因で体内時計(概日リズム)がずれ、眠りのスイッチがうまく入らない。
体の不調
いびき、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群など、さまざまな睡眠障害が背景にある場合も。
寝入りばなに体がリラックスモードにならないと、入眠障害や夜間の中途覚醒が起こりやすくなります。
改善のヒント
スマホ・PCを寝る1時間前までにオフ
ブルーライトは脳を刺激し、眠気を遠ざけます。代わりに、読書やストレッチなど落ち着いた習慣を取り入れてみましょう。
眠れないときは一旦ベッドを出る
ずっと布団の中で「眠れない…」と焦るより、やわらかな光の部屋で深呼吸や軽いストレッチをしてから、再度ベッドへ戻るのが有効です。
生活リズムを整える
就寝・起床時間をなるべく一定にし、朝はカーテンを開けて光を浴びると体内時計がリセットされやすくなります。
カフェイン・アルコールの見直し
コーヒーや緑茶、晩酌などが習慣になっている方は、飲むタイミングや量を控えめにすると眠りが改善するケースもあります。
当院の睡眠外来でできること
「夜に眠れない・途中で起きてしまう」というお悩みに対して、すみだ両国まちなかクリニックでは以下のようなサポートを行っています。
- 内科的検査で、貧血や甲状腺など、ほかの身体的要因がないかチェック
- むずむず脚症候群や睡眠時無呼吸症候群など、ほかの睡眠障害の可能性も含めて総合的に評価
- 必要に応じて睡眠薬・抗不安薬の処方や、生活習慣のアドバイスを行い、個別に合った治療法を提案
「寝つきが悪い」「夜中に起きてしまう」という不眠の悩みは、放置すると昼間の倦怠感や気分の落ち込みにつながり、生活の質を下げがちです。眠りのリズムが崩れていると感じたら、早めに専門家に相談するのがベスト。ちょっとした生活習慣の工夫や、適切な治療で、驚くほど快適な睡眠を取り戻せるかもしれませんよ。