小児科
花粉症・蕁麻疹・溶連菌… 子どものアレルギーや皮膚症状の見極め方
「子どもの肌に赤いブツブツが出てかゆそう…」「ちょっとした刺激で、突然じんましんのような発疹が出る」
こうした皮膚やアレルギー関連の症状は、子どもにとって思った以上につらいもの。しかも、花粉症からくる鼻水や目のかゆみ、蕁麻疹の発疹、溶連菌感染症による発疹など、似たように見えても原因や対処法が異なるケースが多いです。今回は、親御さんが気づきやすいポイントや早期対処の目安をご紹介します。
花粉症のサイン:くしゃみだけじゃない?
- 鼻水がサラサラで長引く:透明な鼻水が大量に出て、くしゃみが連発する。
- 目のかゆみや充血:鼻だけでなく目をずっとこすっている場合は要チェック。
- 肌にも症状が出ることが:顔周りや首に発疹やかゆみが出る子も。
花粉症の時期は地域や花粉の種類で異なりますが、外遊びや窓を開けた後に症状が悪化する子は、アレルギー検査を検討する価値があります。
蕁麻疹はアレルギーだけが原因じゃない?
- 突然、ミミズ腫れのような赤い発疹が出て、強いかゆみを伴う。
- 数時間~1日程度で治まるケースが多いが、原因は食物アレルギーだけでなく、衣類の擦れや気温変化、ストレスなど様々。
- 繰り返し出るなら、食事の記録や生活環境を見直し、アレルギー検査や皮膚科受診を。
溶連菌感染症による発疹:のどの痛みも要チェック
- のどが痛く、発熱があり、イチゴ舌(舌が赤くぶつぶつ)になりやすい。
- 体や顔に赤い発疹が出ることもあり、見た目が蕁麻疹やほかの発疹と似ている場合も。
- 溶連菌は抗生物質による治療が必要であり、放置すると合併症(リウマチ熱や腎炎)のリスクがある。
こんなときは受診を検討
- 発疹やかゆみが数日続き、症状が強くなる
- 熱やのどの痛みを伴い、子どもがぐったりしている
- 目の周りや口の周りが腫れる、呼吸が苦しそう
- 食事や水分摂取を嫌がり、脱水気味
同じような皮膚症状に見えても、アレルギーなのか感染症なのかで治療法が変わるため、自己判断で長引かせないことが大事です。
当院でできるサポート
すみだ両国まちなかクリニックでは、子どもの発疹やアレルギー症状に対して以下のような対応を行います。
- 問診や検査(血液検査・咽頭ぬぐい液など)を通じて、アレルギー性か感染症かを総合的に見極め
- 必要に応じて抗アレルギー薬や抗生物質、塗り薬などを処方
- 合併症のリスクや家庭でのケア方法(衣服や部屋の換気、加湿器使用など)を提案
- 症状が重い場合には、専門医療機関と連携して追加検査や治療を実施
「発疹やかゆみが繰り返し出て子どもがつらそう…」と感じたら、どうぞ早めにご相談ください。正しい診断とケアで、お子さんが快適に過ごせる日常をサポートいたします。