小児科
こどもの肺炎を防ぐには? 繰り返すせきや熱が続くときは要注意
「風邪かと思ったら、せきがどんどんひどくなって高熱が続いている」「ぐずりが多く、食欲や水分摂取も落ちてきた」
もしお子さんのせきや熱がなかなか治まらないとき、肺炎の可能性を疑ってみましょう。子どもは大人より気道が細く、免疫力も未熟なため、単なる風邪をこじらせて肺炎になりやすいのが特徴。早期発見・早期治療が大切です。
肺炎のサインってどんなもの?
- 長引くせき・高熱:普段の風邪なら数日で改善することが多いのに、1週間以上たっても強いせきや熱が収まらない
- 呼吸が苦しそう:息をするときに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と音がする、呼吸数が多い、胸が陥没するように呼吸している
- ぐったり感や食欲不振:子どもがいつも以上に元気がなく、水分も取りたがらない場合は要注意
咳き込みがひどく、夜も眠れないなどの症状があるときは、肺に炎症が広がっている可能性があります。
何が原因で肺炎になるの?
原因となる病原体は細菌性とウイルス性の2種類がおもなものです。
- 細菌性肺炎:インフルエンザ菌や肺炎球菌などが原因。高熱や粘性のある痰を伴うことが多い
- ウイルス性肺炎:RSウイルスやアデノウイルスなど、風邪から移行して肺炎になるケースがある
いずれも、「風邪が治らないな…」と思っていたら実は肺炎だったということが少なくありません。
こんなときは受診をおすすめ
- 熱が3日以上続く、または熱が下がったり上がったりを繰り返す
- せきがひどく、夜も眠れず息苦しそう
- 水分も嫌がり、ぐったりして機嫌が悪い
- 呼吸が速い、胸がペコペコとへこむような息づかいになっている
これらの症状が見られるときは、自己判断を避けて早めに受診することが大切です。
当院でできるサポート
すみだ両国まちなかクリニックでは、子どものせきや熱の症状に合わせて以下のような診察・対応を行います。
- 問診・身体診察:胸の音を確認し、肺炎の可能性を判断
- 必要に応じて血液検査などで原因を詳しく調べる
- 細菌性の場合は抗生物質、ウイルス性の場合は症状緩和と二次感染を防ぐ対応を中心に
- 体力が心配な場合は入院や専門医療機関と連携し、重症化リスクを下げる
子どもがいつもと違うしつこいせきや高熱を訴えるときは、「ただの風邪」と思わず早めにご相談ください。適切なケアを受けることで、子どもの体調が速やかに改善し、元気を取り戻す手助けができるはずです。