小児科
水ぼうそうは何日くらい休むべき? 周囲にうつさないための対策
「子どもが突然、全身に水ぶくれのような発疹が出始めた」「保育園や小学校をどのタイミングで休んで、いつから復帰していいのかな?」
水ぼうそう(水痘)は、強い感染力を持つウイルス性の病気です。幼児から小学生にかけて集団発生することが多く、発疹が出る前からすでに周囲にうつることがあるため、正しい知識で対策することが大切です。ここでは、休むべき期間や周囲への感染を防ぐポイントをまとめました。
水ぼうそうってどんな症状?
- 初期:微熱や倦怠感、頭痛など軽い風邪のような症状が先に出るケースが多い
- 発疹の出現:顔や体幹などに小さな水ぶくれ状の発疹が多数出はじめ、かゆみを伴う
- 伝染力が高い:発疹がかさぶたになる前に、せきやくしゃみ、接触などを通して周囲にうつりやすい
通常は1〜2週間ほどで回復し、子どもの体力がしっかりしていれば合併症も少ないですが、まれに細菌感染を併発すると状態が悪化することがあります。
何日くらい休むべき?
発疹が出始めてから数日は感染力が特に強いため、基本的には医師の指示で「全ての発疹がかさぶたになるまで」登園・登校を控えるのが一般的。
- かゆみが強く、子どもが引っかいてしまうと傷が化膿することもあるので、爪を短く切っておく
- 症状のピークは1週間以内が多いが、すべての水疱がかさぶた化するまで1〜2週間程度かかる場合もあり
保育園や学校によっては、「かさぶたが完全に乾燥してから登園OK」と決めていることがあるため、医師と合わせて園・学校側の基準も確認しましょう。
周囲にうつさないための対策
家庭内での感染予防
- きょうだい間でタオルや食器をなるべく共有しない
- 水ぶくれに触れた場合は、すぐ石けんでしっかり手を洗う
マスクや咳エチケット
- せきやくしゃみでもウイルスが拡散することがあるため、マスク着用やティッシュで口を覆うなどの咳エチケットが大切
予防接種の検討
- 水痘ワクチン(予防接種)は発症の予防や重症化を抑える効果が期待できる。まだ受けていない場合は早めに医師へ相談を
すみだ両国まちなかクリニックでの対応
当院では、疑わしい発疹や発熱のあるお子さまに対して、視診や迅速検査を行い、水ぼうそうかどうかを判断します。
- 必要に応じて抗ウイルス薬の処方や、かゆみ止めの塗り薬を提案
- 合併症が疑われる場合は、専門医療機関へ迅速に紹介
- 登園・登校の再開時期についても、園や学校の基準に合わせてアドバイス
「うちの子、水ぼうそうかも…」と思ったら、なるべく早めにご相談ください。早期のケアと適切な休養で、周囲への感染を防ぎつつ、子どもが早く元気を取り戻せるようサポートいたします。