高熱や発疹だけじゃない? はしかの初期症状を見逃さない方法
「子どもが急に高熱を出したと思ったら、今度は全身に赤い発疹が…」「もしかして“はしか”と聞くとちょっと怖いけど、どんな症状が目印なの?」
こんな不安を抱えている親御さんは少なくないかもしれません。はしか(麻疹)は、感染力が非常に強く、合併症を引き起こすリスクもある病気です。ここでは、はしかの初期症状や、早期発見のポイントを簡単にご紹介します。
はしかってどんな病気?
- 原因ウイルス:麻疹ウイルスによる感染症で、飛沫や空気感染、接触などを通して広がる
- 主な流行時期:特に一定の季節を問わず、小児の集団生活で突然流行することも
- 高熱と発疹が特徴:発症から数日後に赤い発疹が全身に広がり、約1週間程度続く
しかし、これらの目立つ症状が出る前にも、さまざまな初期サインが見られる場合があります。
初期症状を見逃さないためのポイント
風邪に似た症状の存在
はしかは高熱や発疹だけでなく、せき・鼻水・結膜炎など風邪のような症状から始まることが少なくありません。「風邪っぽいけどちょっといつもと違うかも?」という違和感を覚えたら要注意です。
口の中の白い斑点(コプリック斑)
発熱が続く中で、頬の内側に白い斑点が出ることがあり、はしか特有のサインのひとつ。ただし必ずしも見られるとは限らないため、あくまでもひとつの目安です。
発疹は熱が下がるタイミングで出るわけではない
発熱が先に来てから、2〜3日後に全身に発疹が広がるケースが多いですが、個人差があります。親御さんが「もう治るかな?」と油断している間に発疹が出ることもあるため見逃しがちです。
こんなときは早めに受診を
- 高熱が3日以上続き、子どもがぐったりしている
- 目が真っ赤に充血し、せきや鼻水もひどくなっている
- 頬の内側に白い斑点を発見したとき
- 発疹が全身に急速に広がり、呼吸が苦しそう、食べられないほど弱っている
合併症として中耳炎や肺炎、脳炎に進行するリスクもあるため、「もしかして?」と思ったら自己判断せずに医療機関へ相談ください。
すみだ両国まちなかクリニックでの対応
当院では、はしかの疑いがあるお子さんに対し、症状のヒアリングや血液検査・迅速検査などで診断を行います。周囲への感染を防ぐため、来院の際には事前にお電話いただき、必要に応じた対応をさせていただきます。
また、合併症の早期発見や二次医療機関との連携も行っており、お子さんの体力・免疫力を考慮したケア方法を一緒に考えます。
「ただの風邪」と思っていたらはしかだった、というケースは珍しくありません。まずは疑わしい症状があるときは、慌てずにクリニックへご相談ください。早めの対応で重症化を防ぎ、お子さんの回復をスムーズにサポートします。