眠れない・食欲がない…心と体のSOSを見逃さないで!
「最近、夜になると考えごとが頭から離れず、なかなか寝つけない」「食事をしてもおいしいと感じないし、食べる量も減ってきた」。
こうした状態が続いているとき、それはもしかすると心と体のSOSかもしれません。仕事や家庭でのストレスや悩みを抱え込みすぎていませんか? 今回は、眠れない・食欲がないという症状に隠れた心の疲れについて、お伝えします。
ストレスが心身に及ぼす影響
人間の体と心は密接にリンクしています。ストレスや不安が続くと、自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなり、睡眠や食欲といった基本的な体の働きに影響が出ることが珍しくありません。
- 眠れない(不眠):布団に入ると不安や考え事が頭を巡り、寝付けない。夜中に何度も目が覚める。
- 食欲不振:食事をする気力がわかず、口にしてもおいしく感じない。体重が減少している。
これらの症状があると、「疲れているだけかな?」と思いがちですが、実は心のコンディションが大きく絡んでいるケースも多いです。
こんなサインが続くなら要注意
- 2週間以上、充分な睡眠が確保できず、日中もぼんやりしている
- 食べる量が明らかに減り、体重が落ちている(逆にストレスで過食になっている場合も)
- やる気が出ず、仕事や家事の効率が落ちてミスが増えた
- 胃痛や下痢・便秘など、消化器系の不調を繰り返している
- イライラや不安感が強まり、人との会話や外出が億劫に感じる
こうしたサインがあるなら、「心身ともに回復する時間をとれていない」という警告かもしれません。頑張りすぎず、まずは専門家に相談することを検討してみてください。
心療内科でできるサポート
「眠れない・食べられない」といった状態は、医師の視点で見ると**“うつ病の初期症状”**である可能性も否定できません。心療内科では、こうしたケースに対し、以下のようなサポートを行います。
- 身体面の検査:血液検査などで甲状腺や貧血、その他内科的な原因を除外
- カウンセリング・薬物療法:不安やストレスが強い場合、適度にお薬を使いつつ、ストレスマネジメントを一緒に考える
- 生活習慣のアドバイス:睡眠リズムや食生活を整え、心身が休まる環境づくりを提案
「心療内科」は「心の病気」専用ではなく、ストレスや不安による体の症状を総合的に診る診療科でもあります。少しでも気になる症状があるなら、気軽に足を運んでみてください。
あなたのSOSを見逃さないで
長引く不眠や食欲不振は、自分では思いもよらない心の疲労が隠れているサインかもしれません。無理に「気合いでなんとかしよう」とするほど、さらに辛くなってしまうことも…。まずは「自分が休む時間」を確保し、専門家の力を借りることを考えてみてください。
当院では、両国周辺のかかりつけ医として、ストレス由来の体調不良や心の不調を幅広くサポートしています。一度診察を受けてみれば、自分では気づかなかった原因や対策が見えてくるはずです。「ひとりで抱え込みたくない」と思ったときが、相談のタイミングです。ぜひお気軽にご来院ください。