更年期のイライラや不安…心療内科でできるサポートとは?
「なんだか最近、イライラが止まらない」「ちょっとしたことで落ち込んだり、不安になって眠れない」。
こんな状態が続いている方は、もしかすると更年期特有のホルモンバランスの乱れが、心に影響を及ぼしているのかもしれません。一般的に、女性は40代半ば~50代前半にかけてエストロゲンの分泌量が大きく変動しますが、その変化が心身にストレスをかけるケースは少なくありません。今回は、更年期のイライラや不安が長引くとき、心療内科がどのようにサポートできるのかご紹介します。
更年期の心身の乱れ
更年期には、ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり、発汗)、動悸、めまいなどの身体症状に加え、イライラ感や落ち込み、集中力低下といった心の症状が表れやすくなります。ホルモンバランスの変化やライフステージの変化(子育て、仕事、親の介護など)が重なることで、心身の疲れがたまりやすい時期ともいえるでしょう。
「これぐらい普通」と我慢を続けていると、やがてうつ状態や不安障害につながる可能性も。初期段階でケアできれば、症状を軽減できることが多いのです。
心療内科でできるサポート
身体面・生活習慣のチェック
心療内科では、単なる“気持ちの問題”ではなく、血液検査などの内科的検査も行って、貧血や甲状腺機能の異常などを除外します。また、食事や睡眠リズムなど日常生活の様子をヒアリングし、心身ともに安定を図る方法を一緒に探っていきます。
カウンセリング・薬物療法
強い不安や落ち込みが続く場合、抗不安薬や軽い抗うつ薬を短期的に用いることもあります。カウンセリングでは、ストレスの原因を整理し、日々のイライラや不安を軽減する具体的なコツを学ぶサポートを受けられます。
婦人科との連携
更年期障害の根本的原因がホルモンバランスである場合、ホルモン補充療法(HRT)を検討することも。心療内科と婦人科が協力して診療にあたるケースも多く、連携体制が整っているクリニックならより安心です。
我慢しすぎず、早めの相談を
更年期のイライラや不安は「年だから仕方ない」と思い込みがちですが、適切なケアや治療で大幅に緩和できる場合があります。自己流で頑張りすぎるより、専門家の力を借りて心身を整えるほうが、日常を快適に過ごしやすくなるはずです。すみだ両国まちなかクリニックでは、更年期特有の心と体の不調について、総合内科的な検査と心療内科的アプローチの両面からサポートしています。必要に応じて婦人科との連携も可能です。イライラや不安に振り回されずに、自分らしい生活を取り戻す一歩を踏み出しませんか?