レム睡眠行動障害

レム睡眠行動障害(RBD)でお悩みの方へ

「寝ているときに大きな声を出したり、激しく手足を動かしている」「朝起きると布団が乱れ、隣で寝ている家族が驚いている」
こうしたレム睡眠中に夢を見ながら、実際に体が動いてしまう状態をレム睡眠行動障害(RBD)と呼びます。大声を出すだけでなく、周囲を傷つけてしまうリスクもあるため、早めの対処が大切です。当院では、かかりつけ医としてRBDの可能性を探り、患者さんの安全な睡眠環境を支援いたします。

こんなお悩みありませんか?

  • 夢の内容と連動するかのように、激しい手足の動きやパンチ・キックが出てしまう
  • 睡眠中に大声で叫ぶ、寝言が非常にはっきりしている
  • 朝起きると布団が大きく乱れている、ベッド周辺の物が倒れている
  • 家族から「夜中に暴れていた」と指摘されるが、自分では覚えていない
  • 日中に強い眠気や疲労感を感じるようになった

もし上記の状況が続いているなら、レム睡眠行動障害を疑い、一度ご相談ください。

レム睡眠行動障害(RBD)でお悩みの方への特徴・原因

通常、レム睡眠(夢を見る睡眠段階)では体の筋肉は弛緩し、夢の内容が体の動きに反映されにくい状態になります。
しかし、RBDではレム睡眠時の筋肉の弛緩が十分に起こらず、夢の行動を実際に行ってしまいます。

  • 中高年以降に発症することが多い
  • パーキンソン病などの神経変性疾患と関連がある場合も
  • 周囲との物理的接触で怪我をさせてしまうリスクがある

そのため、早期に発見し対処することが事故防止の面でも非常に重要です。

当院での診療方針・できること

  1. 問診・必要な検査(血液検査など)
    • 寝ているときの行動や家族の目撃証言を詳しくうかがい、ほかに身体的・精神的な疾患がないかを確認します。
    • 必要に応じて、神経内科的なチェックが必要かどうかを検討します。
  2. 生活習慣の見直し
    • ストレスや睡眠不足、アルコール摂取、カフェインなどが症状を悪化させる可能性があります。
    • 就寝前のリラックス方法や生活リズムの改善をアドバイス。
  3. 薬物療法(クロナゼパム・メラトニンなど)の検討
    • 症状が強い場合、クロナゼパム(抗不安薬)やメラトニンを用いることが一般的です。
    • 効果や副作用を見ながら、慎重に処方を調整します。

専門的治療・重症例への対応

RBDの背景には、パーキンソン病やレビー小体型認知症などの神経疾患が潜んでいるケースもあります。当院は一次受けとして患者さんを診察し、重症例や専門的な検査(ポリソムノグラフィーなど)が必要な場合には、神経内科・睡眠専門クリニックとの連携を行います。
早めに対処することで、夜間の事故防止や将来的な神経疾患リスクの早期発見にもつながります。

よくあるご質問(Q&A形式)

Q1. ただの悪夢や寝言とどう違うのでしょうか?
A. RBDでは実際に体が動くほど夢の内容を行動化する点が特徴です。寝言や寝相の悪さとはレベルが異なり、家族から「夜中に暴れている」と言われたり、本人もケガをしていることがある場合は要注意です。

Q2. 普段まったく自覚がないのですが、それでも受診した方がいいですか?
A. はい。自覚がなくても家族の目撃や周囲からの指摘がある場合はRBDを疑う必要があります。放置すると怪我や事故のリスクが高まるため、早めに医療機関へご相談ください。

まずはお気軽にご相談ください

レム睡眠行動障害(RBD)は、夢の内容と連動して体が動くため、ご自身や同居する家族への危害リスクがあるだけでなく、潜在的な神経疾患のサインである可能性も否定できません。「夜中に声を出す、手足を振り回す」といった指摘がある方は、ぜひすみだ両国まちなかクリニックへご相談ください。
総合内科的な視点と専門医療機関との連携で、原因の解明と適切な治療をサポートいたします。

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