双極性障害（薨うつ病）

「やたら元気で何でもできる気がしていたかと思うと、急に落ち込んで何も手につかなくなる」
こうしたハイな時期（躁状態）と憂うつな時期（うつ状態）を繰り返すのが、双極性障害（躁うつ病）の特徴です。気分や意欲の浮き沈みが大きく、日常生活や仕事に支障をきたすこともしばしば。当院では、かかりつけ医として患者さんの一次受けを担い、必要な治療専門医療機関への紹介をサポートいたします。

こんなお悩みありませんか？

• やたらと活動的になり、買い物や外出が増えて出費がかさんでしまう（躁状態）
• 急に落ち込んで人と会う気力がなくなり、仕事や家事が手につかない（うつ状態）
• 過剰に自信がわいたり、アイデアが次々に浮かんできて寝る間も惜しむ（躁状態）
• 意欲が全くわかず、普段は好きだった趣味にも興味が持てない（うつ状態）
• 気分の波が大きく、安定した時期が少ないと感じる

これらの状態を周期的に経験するようであれば、双極性障害の可能性があります。「ただの気分屋かも…」と自己判断せず、一度ご相談ください。

双極性障害（躁うつ病）の特徴・原因（簡単な解説）

双極性障害は、脳内の神経伝達物質のバランス異常によって、躁状態とうつ状態が周期的に現れる病気です。

• 躁状態：気分が高揚し、行動力や活動量が極端に増える。衝動的な行動や浪費、対人トラブルなどにつながることも。
• うつ状態：憂うつで意欲低下が続き、何も手につかなくなる。深刻な場合は自殺念慮が生じることも。

遺伝的要素やストレス、生活リズムの乱れなど、様々な因子が複合的に絡んで発症すると考えられています。

当院での診療方針・できること

当院は、双極性障害を疑う患者さんに対し、以下のような診療を行っています。

1. 問診・必要な検査
   • 気分の波がいつ頃からあるか、躁とうつの症状がどのように経過するかをうかがい、身体的要因も含めて確認します。
2. 薬物療法（気分安定薬・抗うつ薬など）
   • 気分の振れ幅を抑える気分安定薬（リチウムやバルプロ酸、カルバマゼピンなど）や、うつ状態に応じた抗うつ薬を使用します。
   • 過度な躁状態を抑えるために抗精神病薬を併用する場合もあります。
3. 生活習慣・ストレスマネジメント
   • 規則正しい睡眠・食事、適度な運動は気分変動を安定させるうえで重要です。過度なストレスを避けるための工夫や、家族との協力体制づくりも提案いたします。

専門的治療・重症例への対応

双極性障害では、認知行動療法（CBT）など心理療法が有効なケースもあります。また、症状が重度で入院が必要な場合や、長期的なリハビリテーションが求められることもあります。
当院は一次受けとして初期診療や薬物療法の管理を行い、必要に応じて専門医療機関（精神科病院・カウンセリング施設など）への紹介をスムーズに行う体制を整えています。

よくあるご質問（Q&A形式）

Q1. うつ病と何が違うのですか？
A. うつ病は主に抑うつ状態が持続しますが、双極性障害では抑うつ状態と躁状態が交互に現れるのが大きな違いです。どちらも共通して憂うつな症状があるため、専門家の診断が必要です。

Q2. 薬は一生飲み続けるのでしょうか？
A. 気分安定薬などは症状の再発を防ぐために長期的に服用することがあります。ただし、症状が安定すれば医師の判断で減薬・中止を検討することも可能です。

まずはお気軽にご相談ください

双極性障害は治療とサポートにより、気分の波をうまくコントロールして安定した生活を送ることができます。「気分の変動が激しく、生活に支障が出ている」「うつ状態から急に元気になりすぎてしまう」といったお悩みをお持ちなら、ぜひすみだ両国まちなかクリニックへご相談ください。まずはお話をじっくり伺い、必要に応じて最適な治療・連携先をご案内いたします。