訪問診療対象の症状

物忘れ・徘徊など行動の変化

ご家族の「物忘れ」が増えたり、「徘徊」などの行動の変化が見られたりして、日々の介護に戸惑いを感じていませんか?

「病院に連れて行きたいけれど、本人が嫌がって動かない」「待合室で静かにしていられない」など、通院そのものが大きな負担になっているケースは少なくありません。無理をして通院を続けるよりも、医師が自宅へ伺う訪問診療という選択肢があります。

当院では、HPからのお問い合わせの他、直接、医師に話したいという方や、通院負担の移行を迷っている方向けに外来でのご相談も承っております。まずは一度、今の状況をお聞かせください。

訪問診療を検討すべき主な症状・状態

認知症や精神疾患に伴う物忘れや行動の変化は、環境の変化に敏感であり、通院自体が症状を悪化させる要因になることがあります。以下のような状態が見られる場合は、訪問診療の導入を検討すべきタイミングと言えます。

  • 通院を強く拒否する: 病院へ行くことを頑なに拒んだり、準備の段階で興奮してしまったりする。
  • 外出時のトラブル: 移動中に徘徊してしまう、交通機関や待合室で大声を出したり暴れたりするリスクがある。
  • 服薬管理ができない: 薬の飲み忘れや過剰摂取(飲みすぎ)が頻繁にあり、医師による定期的な確認が必要。
  • 生活リズムの乱れ: 昼夜逆転や不穏な状態が続き、家族が疲弊してしまっている。
  • 身体機能の低下: 認知症状に加え、足腰が弱くなり物理的に移動が困難になってきた。

当院では、認知症や精神疾患だけでなく、がんの緩和ケアや慢性疾患など、多岐にわたる疾患に対応しています。

状態の分類具体的な症状・状態関連疾患
がん・緩和ケア通院困難な方のがん診療、疼痛管理、看取り肺がん、胃がん、大腸がん、食道がん、膵臓がん、肝臓・胆道がん、乳がん、前立腺がん、婦人科系がん、血液のがん・脳腫瘍など
認知症・精神疾患物忘れ、徘徊、幻覚・妄想、気分の落ち込み、不登校・ひきこもり認知症(行動・心理症状ふくむ)、うつ病、統合失調症、不安障害/パニック障害、社交不安障害、適応障害、うつ病(思春期・若年者)
神経・脳血管疾患麻痺、歩行障害、嚥下障害、筋力低下脳卒中後遺症(片麻痺・嚥下障害など)、パーキンソン病/パーキンソン症候群、ALSなど神経難病
循環器・呼吸器疾患息切れ、呼吸苦、動悸、酸素療法管理慢性心不全、心房細動など抗凝固療法の在宅管理、高血圧・脂質異常症の在宅管理、慢性呼吸不全/COPD(肺気腫)、気管支喘息(通院困難な方)、誤嚥性肺炎をくり返す
代謝・内分泌・腎疾患血糖管理、インスリン注射、透析予防管理、腹水糖尿病(内服・インスリン管理)、慢性腎臓病(保存期の在宅管理)、肝硬変・腹水管理
小児・発達・その他発達の特性による生活のしづらさ、依存行動、起立性めまい起立性調節障害(OD)、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、摂食障害(神経性やせ症・過食症)、チック障害/トゥレット症候群、ゲーム障害・インターネット依存(依存症)
医療処置・管理カテーテル類、栄養管理、ストーマケア胃ろう・経管栄養の管理、中心静脈栄養(ポート/IVH)の管理、留置カテーテル・膀胱瘻の管理、ストーマ(人工肛門・人工膀胱)のトラブルケア

訪問診療で対応可能な医療処置・管理

物忘れや徘徊などの症状がある患者様に対し、当院ではご本人の尊厳を守りながら、穏やかに生活できるよう包括的な医療管理を行います。

具体的には、認知機能の評価に基づいた抗認知症薬の調整や、周辺症状(BPSD:暴言、暴力、徘徊、不眠など)を緩和するための内服コントロールを実施します。また、ご家族への介護指導や環境調整のアドバイスも行います。

自宅で実施可能な基本的な診療・検査

通院時とほぼ同等の診察をご自宅で受けていただけます。

  • 診察・処方: 聴診、触診、バイタルチェックを行い、症状に合わせた薬の処方箋を発行します。
  • 血液検査・尿検査: 定期的な採血や尿検査により、全身状態や内臓機能、栄養状態を管理します。
  • 心電図検査: ポータブル心電図を用い、不整脈や心疾患のチェックを行います。
  • 各種薬剤管理: インスリン注射や点滴、貼付薬の管理・指導を行います。

在宅療養を始めるためのサポート体制

物忘れや徘徊がある方の在宅療養は、医療だけで完結するものではありません。当院は、ケアマネジャー(介護支援専門員)や訪問看護ステーション、ヘルパー、訪問薬局など、地域の介護・福祉サービスと密に連携を取りながらチーム医療を提供します。

特に、介護保険サービスの一つである「居宅療養管理指導」を活用することで、医師や薬剤師がケアマネジャーへ医学的な視点から情報提供を行い、ケアプランの作成をサポートします。医療と介護が一体となって支えることで、ご家族の介護負担を軽減し、持続可能な療養環境を整えます。

早めの相談・検討が重要な理由(訪問診療のメリット)

1. 症状の進行抑制とトラブルの未然防止

定期的に医師が訪問し、認知症状や身体状態の細かな変化を把握することで、適切な薬の調整や対応が可能になります。これにより、症状の急激な悪化や、徘徊による事故、転倒などのトラブルを未然に防ぐことにつながります。

2. 住み慣れた環境での精神的な安定

環境の変化に弱い認知症の方にとって、住み慣れた自宅で診察を受けられることは大きなメリットです。病院のような緊張感や不安感がなく、リラックスした状態で医師と接することができるため、精神的な安定(不穏の軽減)が期待できます。

3. ご家族の通院介助負担の軽減

「病院へ連れて行く」という行為は、ご家族にとって肉体的・精神的に大きな負担です。訪問診療への切り替えにより、通院にかかる移動時間や待ち時間がなくなり、ご家族自身の時間を確保できるようになります。ゆとりが生まれることで、患者様へより優しく接することができるようになります。

ご相談方法と診療開始までの流れ

当院は、墨田区、江東区、台東区、中央区、荒川区、江戸川区、千代田区を中心に訪問診療を提供しております。その他のエリアについても、患者様の状況やご希望に応じて対応可能な場合もございますので、個別にご相談ください。

① 外来でご相談いただく場合の流れ

訪問診療に迷っている方や、症状の相談をご希望の方は外来受診をご利用ください。

  1. 予約・受付: 電話またはWebで予約後、受付で症状と保険証を確認します。
  2. 診察・相談: 医師が症状について問診・診察を行います。
  3. 今後の治療方針検討: 診察結果に基づき、外来継続か訪問診療への移行かを患者様・ご家族と検討します。

② 訪問診療を希望する場合の流れ

通院困難な方、終末期で在宅緩和ケアを希望される方は訪問診療をご検討ください。

  1. お問い合わせ(HPフォーム/電話): 現在の症状についてご相談ください。
  2. 事前面談(情報共有・病状確認): 訪問診療の適応確認と病状を詳しく伺うための面談(初回訪問)を行います。
  3. 診療開始: 診療計画を立案後、定期的な医師の訪問診療を開始します。

詳しい流れはこちらのページへ

物忘れ・徘徊など行動の変化でお悩みなら、まずご相談ください

「最近、様子がおかしい」「介護が大変になってきた」と感じたら、ひとりで抱え込まずに当院へご相談ください。

早めに医療的なサポートを入れることで、ご本人もご家族も、より穏やかな日常を取り戻すことができます。私たちは、患者様とご家族が安心して過ごせるよう、全力でサポートいたします。まずは外来でのご相談からでも構いません、皆様からのお問い合わせをお待ちしております。

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